言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2010'02.16.Tue
会話ばかりで謙光+白石バレンタイン。
あんまおもしろくならなかったけど書くだけ書いたから。ネタ考えずに書き出すとこうなる。
四天は会話を書くのが楽しくてしゃーない。こいつら好き勝手にしゃべりすぎや!
あんまおもしろくならなかったけど書くだけ書いたから。ネタ考えずに書き出すとこうなる。
四天は会話を書くのが楽しくてしゃーない。こいつら好き勝手にしゃべりすぎや!
「俺からのチョコが欲しいんすか?」
「欲しいなぁ。めっちゃ欲しい」
「へえ……俺のこと好きなんすか?」
「ん~?」
白石が財前に顔を寄せる。頬に唇が触れそうになると財前が体を引いて、顔を見合わせて不敵に笑った。
「天才財前くんやったら俺の気持ちなんかわかってるやろ?」
「白石部長の考えなんてよう読みませんわ」
「嘘つきやなぁ」
至近距離でくすくす笑い、お互い挑戦的な視線を送り合う。――そんな光景に、謙也はただ立ち尽くしていた。財前が視線を送るとがくりと膝をつき、床に突っ伏して体を震わせる。
「お願いやからやめて下さい……」
「……予想以上のリアクションやな」
「愛の証と解釈してええんすかね」
「財前はコレでええんか?」
「ええ顔するでしょ」
「財前がSやないって詐欺よなぁ」
「光っそれ以上白石に近づいたらあかん!妊娠する!」
「そんなこと俺がさせませんわ」
「え~、謙也の遺伝子より優秀やと思うんやけど」
「白石みたいな変態の遺伝子なんかいらんわっ!」
「うーわ、謙也に変態って言われた。めっちゃ傷ついた。財前慰めてや」
「嫌です」
コントにも飽きたのか、財前は戦利品のラッピングを破り出す。ほんま冗談でもあんなんやめてや!財前の足元でうるさい謙也は無視の姿勢だ。
「財前もチョコ受け取るんや」
「チョコに罪はないんで。ちゃんと義理しか受け取ってへんし」
「偉いなぁ財前は」
「でしょ、もっと言うたって下さい」
「大っ好きな財前がおるのに告白されてにやにやしてチョコ受け取った謙也とは大違いやなぁ」
「う……だ、だって廊下やで!?あんな公衆の面前でふったらかわいそうやん!」
「目の前で女にでれでれされた俺の方がかわいそうやし」
「そんなん謙也に惚れた段階でかわいそうやねんから今更やで」
「白石くん俺のこと嫌い?」
「大親友や。お前ほど適切な引き立て役おらんもん」
「鬼!節分のときに追い払い損ねたわ!」
「来年頑張って追い払いや。まぁ俺志望校変えへんから、謙也が変えるしかないけどな」
「変えんでも落ちるかもしれませんよ」
冷たい。そもそも昼休みは財前とふたりで過ごすはずだったのに、どうして白石がいるのだろう。確かに財前を迎えに行くまでは白石も一緒だった。その途中で女子に捕まり、人通りの多い廊下で告白され、持て余していたら彼女の向こうに財前が現れ、気づいたときには白石に肩を抱かれて行ってしまっていたのだ。慌てて追いかけたが、ああせめて、チョコを返しておけば。
「……って光それ、今食べてんの手作りやん!」
「そうですねぇ」
「本命やん!」
「ないない。漫研のやつらがくれたんです。あいつらの本命の余りや」
「財前って変な友達おるよな」
「変な彼氏もいますしね」
「自分でゆうた!」
つぼにはまったらしい白石が笑い転げている横で、謙也は再度財前にすがりつく。ほんま心臓に悪いからいじめんのやめて!悲痛な叫び声は白石の笑いを煽るばかりで、財前には響かない。
「あ、白石先輩にもお姉からチョコ預かってんすわ」
「光が誰かにあげる姿とか見たないからそれ1回俺に渡して!」
「うっさい。謙也先輩には朝あげたやろ」
「もらったけど!」
「ほな何が不満やねん」
「不満っちゅーわけやないけど、なんかこう、もっとあってもいいやん?バレンタインやし!」
「……ああ、先輩もしかして箱開けてへんの?」
「光の?もう食べたけど」
「……どうせ一瞬で食ったんやろ」
「何?なんなん?」
「俺手作りしたのに~」
「えっ!」
「昨日の夜と起きてからで仕上げたのに~。あーあ、人が貴重な時間使って作ったのに~。スピードスターだかなんだか知りませんけどほんっま尽くし甲斐のない男っすね」
「えっ、だってあれめっちゃきれいやったで!?」
「俺実はテニス以外も天才的にできるんすわ、知りませんでした?」
「ほんまに?」
「ほんまですよ。昨日の夜からずっと、謙也先輩のこと考えて愛情込めて。ラッピングまで完璧やったでしょ?あんなめんどくさいこと謙也先輩のためじゃなかったらようしませんわ」
「光っ……!」
「まあ来年からは絶対しませんけど」
「え……」
「だって謙也先輩味わいもせんと食べるんやろ?やったら市販のでも一緒やん」
「え~!嫌や!来年も作って!」
「『嫌や』はこっちですわ」
笑顔で謙也を切り捨て、財前はチョコを食べる作業へ戻る。携帯を取り出して視線はそこから離さず、謙也が何を言っても顔を上げない。最終的に白石のアホ!と八つ当たりを始めても、財前は謙也を相手にしようとはしなかった。白石が溜息をついて謙也の気を逸らしにかかる。
「ちなみに、謙也はなんかあげたん?」
「愛情!」
「財前、やっぱりこのサムイのやめて俺に乗り換えとかん?」
「寒さは同じぐらいなんでええですわ」
「やーいふられたー!」
「謙也って腹立つほど前向きよな。別に羨ましくないけど」
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