言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2016'03.13.Sun
分野が違えば自分の知識はまるで役に立たなかった。一から勉強した人工知能。それは燭台切の想像をはるかに超えた複雑さだった。日々進化していく人工知能の最先端技術を追い、数々の研究データを調べ、それは永遠に続くのではないかと思われるほど。
きっと宇宙を解析する方が簡単だった。手を伸ばす薬研から逃げず、じっと彼を見つめる。薬研のあたたかい手は燭台切の頬を撫で、名残惜しそうに離れていった。
「どうしたの?」
「……俺のことを一番わかってるのはあんただろ?」
薬研は肩をすくめて笑う。ふっと視線を落とし、改めて燭台切を見た。どこか不安の滲む瞳が燭台切を映し、唇が震える。
映画を見せた。何十、何百と、共に古今東西の映画を見た。薬研を隣に、恋愛映画を。
薬研の手が燭台切の手を掴む。強すぎず、縋るような。
「あんたが好きなんだ」
どんな学会にだって、発表などしないだろう。燭台切はただ、恋を教えた。ロボットにではなく、ただ愛しい人と気持ちを重ねるために。
「僕もだよ」
燭台切に罪はないはずだ。人は神の領域など、とっくの昔に踏み入っているのだから。
きっと宇宙を解析する方が簡単だった。手を伸ばす薬研から逃げず、じっと彼を見つめる。薬研のあたたかい手は燭台切の頬を撫で、名残惜しそうに離れていった。
「どうしたの?」
「……俺のことを一番わかってるのはあんただろ?」
薬研は肩をすくめて笑う。ふっと視線を落とし、改めて燭台切を見た。どこか不安の滲む瞳が燭台切を映し、唇が震える。
映画を見せた。何十、何百と、共に古今東西の映画を見た。薬研を隣に、恋愛映画を。
薬研の手が燭台切の手を掴む。強すぎず、縋るような。
「あんたが好きなんだ」
どんな学会にだって、発表などしないだろう。燭台切はただ、恋を教えた。ロボットにではなく、ただ愛しい人と気持ちを重ねるために。
「僕もだよ」
燭台切に罪はないはずだ。人は神の領域など、とっくの昔に踏み入っているのだから。
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