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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'01.19.Sun
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2009'02.15.Sun
ぶんにお♀だよー。

ちゃんと書こうと思ったんだけどまとめるの面倒くさかった。あと眠くなってきた。
チョコレートに無頓着な仁王が書きたかっただけなんだけどひどい彼女です。

余談ですがこれと別に実は赤也はおぼっちゃんで、幸村に目玉が飛び出そうなすげー(値段の)チョコを逆チョコとして送ったりしてたらすげえ、と思ってました。そっち書けばよかったかも。

あと関係ないけどバイトに行ったらバイト用の鞄の中に食べかけの板チョコが入ってた。先週のわたしからのバレンタインチョコだ。やったね。……あるの忘れて買ったじゃないか。
日焼けした。眠い。寝ます。










微妙に生理ネタがあります血は出ません









「幸村先輩ッ!これ……受け取って下さいッ!」
「ありがとう」

にこりと微笑み、顔を真っ赤にした後輩の頬を撫でる幸村にあきれて、仁王は先に歩き出す。朝から何度もよく繰り返せるものだ。女に貢がれて何が楽しいのだろう。そう思ってから、柳生にチョコレートを渡される自分を想像してみたがあまり面白くない。──柳生は丸井にチョコレートを贈るのだろうか。スカートを翻してテニスバッグを持ち直し、丸井の教室へ向かう。廊下から呼ぶと彼氏はすぐに近づいてきた。

「悪いな」
「ラケット忘れるとかお前どんな神経しとんの」
「ごめんって。朝迎えに行けばよかったな」
「ええよもう。例のブツは?」
「ああ、幸村にも渡しといて」

テニスバッグと引き替えにもらったものはラッピングされた箱だった。男のくせにラッピングまで凝るとは。丸井を見ると首を傾げられた。

「何?違った?」
「チョコバナナは放課後イッタ」
「しねえっつったろ!」
「ブン太が殴ったぁ……」
「ったく……」
「明日は暇なん?」
「多分な。妹の手伝いも終わってっし」
「ほんじゃあうち来て。姉貴がチョコ渡したいんじゃと」
「マジで?もらいにいくわ」

もてない男連中に贈ってやる、と作っていたトリュフはどのような完成を見せたのだろう。予鈴が鳴って追い返され、幸村と教室へ戻る。その途中で丸井から受け取った箱を渡そうとしたが手がいっぱいだった。

「仁王は丸井に何もあげないの?」
「ん~?いらんじゃろ、あいつ楽しそうに作っとったし」
「まあね。どうせいっぱいもらうんだろうし」
「じゃろうな。こないだのガトーショコラどうじゃった?お前も食ったんじゃろ」
「うまくないわけがない」
「……ほう」
「俺の舌がブン太を育てたんだよ?」
「いや~ん、やらしい」
「ばか」

笑い合いながら教室に入る。
明日の土曜はバレンタインデーだ。男も女も浮かれるこの行事、去年バラの花束をもらったことを思い出す。誰とつき合っていた頃だか思い出せないが、その程度の男だったのだろう。丸井からもらったチョコレートの箱を撫でる。今年のバレンタインも、つまらないのだろうと思っていたのに。


*


「わー、いいんすか?こんなの!」
「いいのいいの、本命チョコとして受け取ってもらえれば」
「あはは!ありがとうございます」

姉からもらったチョコレートにほくほくと顔をほころばせ、紅茶入れますね、と台所に引っ込んでいく丸井の背中を見送る。昨夜の電話でもらったトリュフは自分が食べる前に家族に食べ荒らされたと話たら、ついでのようにクッキーを焼いてきた。実にまめな男だ。
透明のマニキュアを塗ったばかりの爪に息を吹きかける。テニスをするとすぐ割れてしまうのはなぜなのだろう。昔からのことで慣れたが、透明のマニキュアは卒業してもいいだろうか、思いながら逆の手に筆を持ち変えた。リビングに入ってきた姉は隣に座ってにやりと笑う。

「いやー、マサにしてはいい男捕まえたんじゃない?」
「趣味悪いみたいに言うな」
「普通、お茶入れるのはあんたじゃろ」
「ええの。ブン太は俺に尽くしたいんじゃから」
「誰がそんなこと言った」

戻ってきた丸井が姉の前に紅茶を置き、砂糖を添える。反対側に回って仁王の前に置かれたものにはすでに砂糖もミルクも入っているようだ。これで尽くしていないつもりならなんなのだろう。
更に広げられたクッキーは型抜きで、朝からせっせとこれを作ったのかと思うと暇なのかと思ってしまう。昨日は妹が学校で配るという友チョコを作る手伝いをして、男友達に配るトリュフを作り、更にラッピングまでしてしまう。不思議な男だ。
昨日のトリュフ同様クッキーも食べ、紅茶を飲みきった姉は丸井にキスを投げてでかけていく。妹の彼氏を何だと思っているのだろう。

「クッキー食わねえの?」
「……食べさせて」
「ああ」

指先を揺らしてみせると納得し、丸井がつまんだクッキーを口元に運ぶ。星形のクッキーごと指先を食べてやればびくりと肩を跳ね上げた。仁王の職の好みはすぐに覚えても、行動までは予測がつかないらしい。指に吸いついて離れ、ココアの入ったほろ苦いクッキーを噛み砕く。

「……お前さあ~……」
「何?」
「……幸村から聞いたけど」
「うん?」
「……チョコなしって、マジ?」
「……は?」
「あ~ッもういい!何でもない!」

自分で作ったクッキーを頬張って丸井は顔を逸らす。素直に驚いて、こっちを向こうとしない丸井をまばたき混じりに見た。いつも楽しそうに作っているからもらうのはどうでもいいのだと思っていた。今年は逆チョコという言葉が出てきたので、ならばホワイトデーにでもお返しをすればいいぐらいに考えていたが、丸井は仁王が思っているよりもこだわるたちであるらしい。ソファーに膝を乗せて近づき、太ももに手を乗せる。かたくなに仁王を見ない丸井の首筋に鼻を寄せると甘いバターの匂いがした。

「ごめん。欲しかった?」
「……俺、今年は彼女からもらえるってさぁ~……」
「ごーめーんー」

ついばむように首筋に吸いついて何度もキスを落とし、太ももに乗りあがる。唇を耳に移して舌を這わした。丸井の手が腰を撫でる。

「あんなあ」
「……何」
「体でごまかしたいけど、生理中なん」
「……」
「おっぱいはええよ」
「……今年はだまされてやる」
「ん」

シャツをまくって腹を出す。丸井の手が腰骨から上へ撫で上げて、背中に回って下着のホックを外した。露わになった胸を捕まれて、思わず体を震わせる。

「……どうした?」
「ん……ちょっとな、胸張ってて痛いん」
「乳首立ってる」
「は、ん……」
「……やめとく?」
「……舐めたる」

カーペットに膝を落として、丸井の足の間に座り込む。そういえばしたことなかったな、思いながらベルトを外すと丸井の手に止められた。

「嫌?」
「じゃなくて、別に無理しなくても」
「……俺得意よ」
「そうじゃなくて、……変なこと言った俺が悪かった」
「……ええよ、これぐらいさせえ。……よく考えたら俺今までバレンタイン何もしたことないん、それって全部遊びやったからじゃろ。ブン太は特別なんやから、なんかしたったらよかった」
「ッ……も、十分」
「嫌」

ズボンの前をくつろげて下着を下げる。まだ力のないペニスを取り出して手を添えた。先端にキスを落とし、反応した丸井の腿を押さえる。ベルトを外すときによれてしまったマニキュアを横目に、根元に吸いつきながら左手でこすった。

「……仁王」
「好きだよ」
「ちんこに話しかけんな」


*


姉に怒鳴られながら作った、と言っても溶かして固めただけのチョコレートを渡すと丸井は真っ赤になった。赤い顔ばかり見ているな、と思うと劣情に襲われて、伸び上がって唇を押しつける。テニスコートの端だったことを忘れていた。慌てた丸井に押し返されてまだ学校だと気づき、一歩引く。

「や……なんつか……ありがと」
「いや、俺も。遅なった」

今日はもう月曜日だ。妙に気まずくなってしまってあれから連絡をとっておらず、今日も放課後になってやっと丸井を捕まえた。部活中だが大丈夫だろうか。

「……んーとな、俺、笑ってもらうつもりやったんじゃけど」
「ごめん、俺、マジ……」
「ん?」
「嬉しい……」

ずるずるとしゃがみ込んでしまった丸井の赤い頭を見下ろし、仁王も視線が合うようにしゃがんだ。赤い耳を見てどうしていいかわからなくなる。

「……お前さん、なんでこんな女に惚れてもうたんかね」

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