言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2015'09.15.Tue
戦場から帰ってきた何人かを手入れ部屋にぶちこんで、男はようやく一息ついた。審神者なる職についてもう随分たち、血と土で汚れて帰ってくる男たちを見慣れてしまった。しかし歓迎したくないものであることに代わりはない。
一仕事終えたので薬研を誘って少し休憩にしようと仕事部屋に向かう。残してきた薬研は果たしてどれほど仕事を片づけてしまっただろうか。ここ最近の忙しさを理由に部屋が荒れており、ようやく切りのついた今日こそ掃除日和だと張り切っていたから、雑務などさっさと終わらせているかもしれない。
部屋のふすまを開ける。中では薬研が畳の上に横になり、すべらかな腿を惜しみ無くさらしていた。男は二度それを見て、たぢとふすまを閉める。周囲に誰の姿もないのを確認し、そこが間違いなく自分の仕事部屋であることも再度確認してから再び部屋を覗いた。
薬研はすっかり眠ってしまっているらしい。薄いまぶたが猫のような目を覆い、柔らかい髪が畳に散っている。一見華奢に見えるがその実しっかりと男の骨格である肩はセーラーカラーが隠し、胸元ではうまくいかなかったのかスカーフが無造作に結ばれている。白い生地のトップスの裾とスカートのウエストの間にかすかに肌色が覗くが、しかしそれよりも太ももの半ばほどの長さのプリーツスカートから覗くしなやかな脚の艶かしさに視線が釘付けになる。投げ出された紺ソックスもあいまって、さながらセーラー服の少女の無防備な寝姿だ。
しかし。
男が部屋を出る前は、薬研はいつも通り重たい装備をつけた一張羅を着ていたはずだった。そろりと部屋に入った男は静かにふすまを閉め、部屋のなかに視線を巡らせる。はたして薬研のそばに脱ぎ捨てられた薬研の衣服が落ちていて、彼がそれをさっきまで着ていたことは間違いないだろう。
寝ている薬研のそばに膝をつき、じっと顔を覗きこむ。少しも起きる気配はない。規則正しい、まるで赤子のような健やかな寝息とセーラー服とのギャップにうろたえる。それは触れてはならない美術品のようでありながら、触れろと誘ってくるようだ。
そろそろと男は薬研の足元の方へと体をずらす。スカートはいつものショートパンツよりよほど長いが、しかしいつも以上にいけないものを見ている気になるのはなぜだろうか。思わずじっと、スカートの中を覗きこむ。それは鉄壁とばかりにどの角度からも男が見ようとするものの影さえ見せない。それがまた男を必死にさせる。
するり、と腿が擦りあわされる様に息を飲んだ。スカートの襞が広がるように腿から落ちる。スカートと腿の隙間が作り出す陰影に男は取りつかれ、そのせいだ、薬研が起きていることに気づかなかった。
「うっ!」
男を襲う刺激に慌てて顔をあげると、薬研が首をかしげるように男を見て、うっそりと唇に笑みをのせている。その間も靴下が覆う足は器用に男の股間をまさぐり、足の裏が柔らかくそれを踏みつけた。
「あっ……あのっ……これは、ですね、その」
「俺のじゃなかったか?」
「いや、その、着ていただけるなどとおこがましいことは微塵も考えておらず、ただ」
「俺が着てるのを想像するだけで満足してたってか?本当に?それならわざわざ手に入れる必要はなかったんじゃねえか?」
「いや、それは、その、生地の感じ、とか?」
「じゃあ俺は着ない方がよかったか?俺はてっきり大将のお望みだと思って袖を通したんだが、余計なお世話だったみてえだなぁ」
「いやそんな、あのですね」
「妄想だけで満足なんだろ?」
「薬研に着せてあわよくばそのままセックスになだれ込むイメトレを日夜繰り返してました、させてください」
男は一息に言い切って、土下座をしようと背を丸めた。しかし薬研の足は変わらず股間を陣取っているので、体をかがめるに至らない。恐る恐る薬研の様子をうかがえばしばらく睨むように男を見ていたが、やがて口角をあげて唇が弧を描く。
「苦心して着たんだ、簡単に脱がしてくれるなよ?」
「薬研っ!」
勢いまかせに薬研に飛びかかるように覆い被さる。否、覆い被さろうとした。しかし薬研は腕を張って男を拒む。
「えっと」
「仕事と部屋が片付いたらな」
「えっ」
「ちゃんと手伝ってやるからな」
「えっ、その格好で?」
「やる気でるだろ?」
「ヤる気はね……?」
かつてない早さで男が仕事を片付けたのはいうまでもない。
一仕事終えたので薬研を誘って少し休憩にしようと仕事部屋に向かう。残してきた薬研は果たしてどれほど仕事を片づけてしまっただろうか。ここ最近の忙しさを理由に部屋が荒れており、ようやく切りのついた今日こそ掃除日和だと張り切っていたから、雑務などさっさと終わらせているかもしれない。
部屋のふすまを開ける。中では薬研が畳の上に横になり、すべらかな腿を惜しみ無くさらしていた。男は二度それを見て、たぢとふすまを閉める。周囲に誰の姿もないのを確認し、そこが間違いなく自分の仕事部屋であることも再度確認してから再び部屋を覗いた。
薬研はすっかり眠ってしまっているらしい。薄いまぶたが猫のような目を覆い、柔らかい髪が畳に散っている。一見華奢に見えるがその実しっかりと男の骨格である肩はセーラーカラーが隠し、胸元ではうまくいかなかったのかスカーフが無造作に結ばれている。白い生地のトップスの裾とスカートのウエストの間にかすかに肌色が覗くが、しかしそれよりも太ももの半ばほどの長さのプリーツスカートから覗くしなやかな脚の艶かしさに視線が釘付けになる。投げ出された紺ソックスもあいまって、さながらセーラー服の少女の無防備な寝姿だ。
しかし。
男が部屋を出る前は、薬研はいつも通り重たい装備をつけた一張羅を着ていたはずだった。そろりと部屋に入った男は静かにふすまを閉め、部屋のなかに視線を巡らせる。はたして薬研のそばに脱ぎ捨てられた薬研の衣服が落ちていて、彼がそれをさっきまで着ていたことは間違いないだろう。
寝ている薬研のそばに膝をつき、じっと顔を覗きこむ。少しも起きる気配はない。規則正しい、まるで赤子のような健やかな寝息とセーラー服とのギャップにうろたえる。それは触れてはならない美術品のようでありながら、触れろと誘ってくるようだ。
そろそろと男は薬研の足元の方へと体をずらす。スカートはいつものショートパンツよりよほど長いが、しかしいつも以上にいけないものを見ている気になるのはなぜだろうか。思わずじっと、スカートの中を覗きこむ。それは鉄壁とばかりにどの角度からも男が見ようとするものの影さえ見せない。それがまた男を必死にさせる。
するり、と腿が擦りあわされる様に息を飲んだ。スカートの襞が広がるように腿から落ちる。スカートと腿の隙間が作り出す陰影に男は取りつかれ、そのせいだ、薬研が起きていることに気づかなかった。
「うっ!」
男を襲う刺激に慌てて顔をあげると、薬研が首をかしげるように男を見て、うっそりと唇に笑みをのせている。その間も靴下が覆う足は器用に男の股間をまさぐり、足の裏が柔らかくそれを踏みつけた。
「あっ……あのっ……これは、ですね、その」
「俺のじゃなかったか?」
「いや、その、着ていただけるなどとおこがましいことは微塵も考えておらず、ただ」
「俺が着てるのを想像するだけで満足してたってか?本当に?それならわざわざ手に入れる必要はなかったんじゃねえか?」
「いや、それは、その、生地の感じ、とか?」
「じゃあ俺は着ない方がよかったか?俺はてっきり大将のお望みだと思って袖を通したんだが、余計なお世話だったみてえだなぁ」
「いやそんな、あのですね」
「妄想だけで満足なんだろ?」
「薬研に着せてあわよくばそのままセックスになだれ込むイメトレを日夜繰り返してました、させてください」
男は一息に言い切って、土下座をしようと背を丸めた。しかし薬研の足は変わらず股間を陣取っているので、体をかがめるに至らない。恐る恐る薬研の様子をうかがえばしばらく睨むように男を見ていたが、やがて口角をあげて唇が弧を描く。
「苦心して着たんだ、簡単に脱がしてくれるなよ?」
「薬研っ!」
勢いまかせに薬研に飛びかかるように覆い被さる。否、覆い被さろうとした。しかし薬研は腕を張って男を拒む。
「えっと」
「仕事と部屋が片付いたらな」
「えっ」
「ちゃんと手伝ってやるからな」
「えっ、その格好で?」
「やる気でるだろ?」
「ヤる気はね……?」
かつてない早さで男が仕事を片付けたのはいうまでもない。
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