言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
ニオブンと見せかけて肉体的にはブン→入れる→ニオです。すいません。
ほんとはお誕生日にもっと両思い的なのを、と思って考えたやつでした。ますますすいません。
ふたつ目はほんとにブンニオえろを書いてみましたのですいません。
もうちょっと、こう、肉体的にはブンニオなんだけどイメージはこう……童貞のショタ系×超セクシー系のお姉さまなイメージで書きたかったわけですが、失敗しました、それもこれも仁王が頼りないせいです。「あっ、き、きもちいいよおお」みたいなブン太を書こうと思っていたわけです。おもくそ失敗した。とにかくすいません。
4月①
春休みが過ぎ、学校が始まってから飽きるまでの期間はあっと言う間で、今年も二週間もすれば飽きてしまった。五月を前に五月病だ。新しいクラスはやかましくうっとうしくて、丸井が同じクラスにいることも何ら価値がないように思えた。結局ふたりで会うのは互いの部屋だし、なまじ同じ教室にいてむらっとしたときのあの行き場のなさは耐えがたい。
「俺さあ、こないだ変態見た」
「ほう。俺よりも変態?」
「仁王より変態だと思う。つーか、あれより変態だったらお前と別れるよ」
「ほー」
ベッドの上でだらりと四肢を投げ出し、うとうとしていると丸井が上がってきて腹をまたいだ。寝るな、と顔を寄せて体を押しつけてくる。さっきまで噛んでいたガムの甘い匂いがした。
「こないだお前んちに来た帰りにさ、おっさんが前に飛び出してきて」
「なんか読めた」
「おっさんがコートばって広げたら、全裸でさ。俺制服だったから向こうはすぐ俺が男だって気づいたみたいで、でも引っ込みつかなくて困ってんの」
「哀れな……それどうしたん?慰めたげた?」
「ざけんな。頑張って下さい、って言ったらどうもとか言ってペコペコしてたよ。離れてすぐ警察呼んだけど」
「おっさんがかわいそうや~」
「お前なー、あんなもん見せられた俺の身にもなれよ」
がぶりと顎を噛まれて体が強張る。発情してるなあ、思いながらゆっくり手を伸ばし、裾から手を入れて背中を直接撫でた。ふう、と息を吐いてからキスに変わる。
「春ってなんで変態増えるんだろうな」
「五月病じゃろ。それか冬眠しとったんじゃ」
「ふぅん……じゃあついでに俺もおかしくなっちゃおうかなあ」
「いやーん、俺何されちゃうの?」
「いっぺんお前に入れてみたいんだけど」
「……ん?なんか耳おかしいからブンちゃんちょっと耳掻きしてくれん、膝枕で」
「じゃあ耳掻きしてやるからつっこませろ」
「……俺のケツはちんこつっこむためのものじゃありません」
「俺に言えるセリフか。一回だけ!今日だけ!」
「嫌じゃ!」
「……ふうん。じゃあもうしねえ。二度とお前には触らせねえ」
「なっ……」
「仁王」
じっと顔を覗き込んでくる目は真剣だ。一度言い出したら引かないだろうとはわかっているが、だからといって大人しくイエスの返事はできない。次第に視線が鋭くなってくるがまだ耐える。つっこまれてあれだけ気持ちよさそうにしておきながら、なんて下克上だ。
「……いいよ、じゃあ。他の誰か捕まえてやらせてもらうから」
「あのなあ、そういう問題じゃなかろ」
「だってお前じゃなきゃ誰だって一緒だし。他のやつ抱きながらお前の名前呼んでやるよ」
「丸井くん最低!」
「どっちが」
丸井を誰のものにもしたくない。他の誰かにあんな顔を見せるなど以ての外だ。じゃあ抱かれるかと言われればやはりためらう。天秤にかける気持ちはどっち着かずで、丸井が少しずつ不機嫌になるのがわかった。
「……もしくは縛る」
「えっ……」
「俺は真剣なんだよ」
「……って言われてもの~」
「じゃあフェラつけてやる」
「……そんなに言うならお手並み拝見といくぜよ」
流される自分が哀れだとしか思えない。にやりと笑う丸井にすぐ後悔したが遅かった。こうなれば途中で形勢逆転を狙うまでだ。
*
「んっ……はぁ、ン」
「ッ、ブン太、」
「ン、抜く」
ずるりと抜けていったものに体が震える。後に残る痛みに深く息を吐き、丸井からのキスにも応えきれない。よくできました、笑う丸井に何も返せず目を閉じる。――疲労がでかい、溜息をつく。肉体的なものだけではなく、精神的な疲労に襲われて仁王はただ天井を眺めた。横目に丸井を見るとコンドームを捨てている。いつの間にそんなものを準備したのか、ずっと顔を背けていたからわからなかった。
「仁王クン感想は?」
「……二度とせん」
「……ほう」
「あっこら!」
まだ余韻の残る箇所に触れられて慌てて逃げる。体を起こしただけなのにどっと襲ってくる脱力感に布団に伏せた。仁王クン、恐らくにやにやと笑ったままなのだろう、丸井がその背中に乗ってくる。
「仁王」
「何ですかー」
「好き」
「……当たり前じゃ、そうじゃなきゃ黙ってこんなことさせるかい」
「うん。だからぁ」
「……何」
「もっかい、今度は普通にしよう」
「……どうしようかのー」
「ほしいの。ちょうだい。したい。い・れ・て!」
「お前さん……こんなときばっかり……」
振り落とそうと体を返すとそれより早く避けられ、仁王をまたいだ丸井が見下ろしてくる。
「……わー、エロい顔しとる」 「なんだその嫌そうな顔。ちょっとは俺のつらさもわかっただろ?」
「……ブン太が、俺にいじめられたいっちゅうことは、よっくわかった」
「なんでそうなるんだよ」
唇に歯を立てられる。キスだ、と気づくのに時間がかかった。
「……もう好きにして」
いくら悔しがってみても、自分の芯が拒否しない。変態、丸井が冷やかして笑ってももう言い返す気力がなかった。熱を吐き出し萎えた仁王のものを丸井が握るのを黙って見送る。やっぱり春は誰もがおかしくになるのだ。俺今なら全裸にコートでうろつけるかもしれん、思わずつぶやくと立ち上がりかけたものを指で弾かれる。悲しい性だ、溜息はすぐに変わっていく。
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えろ注意
4月②
ぺちゃ、と舌を鳴らして仁王のものを舐める丸井の姿に複雑な気持ちになりながら、どうして流されてしまうのかと仁王は溜息をついた。おまけに丸井がいつもより熱心で、簡単に追いつめられていく。普段は嫌がってあまりしない割にこの慣れた様子は何事だろう。先端に唇を当てて先走りを吸われて身震いする。
「ブン太……」
「なあ仁王、ローション貸して」
「……マジでやるんか」
「やるよ」
しぶしぶボトルを渡してやるとにやりと笑った。このやろう、ふたを開ける前に体を起こして顔を捕まえ、やや強引にキスをする。舌を絡めて自分のペースに持ち込めば丸井の体の力は抜けていき、このまま逆転してやろうと攻め立てる。
「っは、」
「まだ」
離れたのをまた追ってキスを繰り返す。丸井がゆっくり倒れ込んできて、支えてやれば唇が離れていった。そうかと思えば突き飛ばされる。体に乗り上がって倒れた仁王を覗き込む丸井の表情はとろんとしているが、意識はしっかりしているようだ。思わず顔をしかめると丸井は逆に嬉しそうにする。
「心の準備は?」
「できるかい」
「優しくしてやるぜぃ、誰かさんと違ってな」
「俺も優しくしたったろ」
「嘘つけ、強姦だぜアレ」
仁王の目の前で手のひらにローションを垂らし、その向こうで笑う丸井に息をのむ。ちょっと怖い、かもしれない、なんて。丸井の前でとても言えることじゃない。
「あー……あの、丸井クン」
「何?」
「せめて、顔見んといて」
「……いいぜぃ、思う存分泣けよ」
「泣かんわ」
ローションで濡れた手を握ってくちゅりと音を立てながら、丸井は仁王に背を向けて座り直した。腹の上に座った丸井の立ち上がった熱が、同様に高められたものに触れる。立ってやんの、変態だ。丸井の尻を見ながら思う。もうちょっと我慢してろよ、濡れた指が屹立を撫で、そのまま下がって襞に触れた。もちろん自分で触ったことなどない。足を開かされて、ズ、と指が侵入する。一本、痛くはないが嫌悪感が襲った。丸井もいつもこんな感じなのだろうか。くすぐるような動きの指に、ゆっくり息を吐いて耐える。
「変な感じ」
「……何が」
「柔らかい」
ゆるゆると抜き差しするもどかしい動きには覚えがあって、嫌がらせだろうかと嫌になる。覚えも何も自分がよくやることだ。
「……ブン太、さっさとせんと」
「あッ、コラ!」
腹の上に乗った柔らかい尻に手を伸ばし、押し広げるといつもなら仁王が触っている場所が露わになる。ひくりとうごめいて、ほしいんじゃないか、と思いながらそこを撫でた。無言で性器に爪を立てられて慌てて離す。振り返った丸井に睨まれ、両手を上げて見せたが目つきは変わらない。仁王の上から逃げて丸井は足の間に収まった。
「自分で顔隠してろぃ」
抜いた指を入れ直し、怒ったのかもう一本侵入させてくる。少し痛い。息を止めてそれに応え、丸井を見下ろすと目の前の仁王の熱にキスを落とし、舌を這わしながら指を動かしていく。情けないと思いながら腕で目元を隠した。足されたローションが空気と混じって立てる音がこんな風に聞こえたことはない。指というよりも性器への直接的な愛撫の方に感じているのだとはわかるが、雰囲気に酔っているのか妙な気分になってきた。先端をくわえて舌で触れられて高まる熱は、もう限界を訴えている。
ぐっと押し込まれた指がある一点に触れた。その一瞬体が震えるほどの快感が走り、その反応がわかったのか、丸井がもう一度触れた瞬間に熱が弾けた。吐き出された熱は口を離したところだった丸井の顔を汚し、ゆっくり指が埋め込まれた方へ垂れていく。
「……仁王」
「……もう、何も言わんで……」
やばい、こんなのは。絶対に顔を見られたくなくて体をひねり、枕に押しつけて息を整える。一瞬だったのにあの快感、おそらくあそこが前立腺という場所で、何度も丸井の体に触れて知っていたはずなのにひどく動揺する。声が出なかったのだけが救いだろうか。萎えて精液で汚れた性器に丸井が再び口をつけ、きれいにするように舐めとっていく。いつもそんなことしないくせにと憎らしくなる。そうしながらも埋め込んだ指をゆっくり動かし、撫でるような動きと熱い舌にまたすぐに熱が集まってきた。
「なあ、気持ちよかった?」
応えずにいると指が増やされ、広げられている様子に更に体が熱くなる。わかる?震える太腿にキスが落ちた。
「わかってる?」
「も、何も、わからん……!」
「わかるまでやる」
「何がッ」
「俺がどんなに恥ずかしいか」
丸井を見ると目が合った。エロい顔してる、そう言われたが丸井も似たようなものだ。入れたい、と思うのに、入れられたら、と考えている自分もいる。やばい、頭がおかしくなる。
「わかってる?俺、お前だからいつもこんなことさせてんだぜ」
「……俺だって……」
熱い息を吐いて丸井は性器をくわえた。眉を寄せながら根元までくわえ、そうしながら指を増やす。ぐっと唇を感で声を殺すのに必死で、今にも切れそうな理性を痛みに頼ってつなぎ止めた。
「ん……な、もう大丈夫?」
「わかるかっ……」
「……なんか、悪いことしてる気分……」
指が抜けていき、体を震わせて息を吐く。この後の行為に身構える仁王のへその辺りに舌を這わせながら、ゆっくりと、更に足を開かされた。ちゅ、と乳首に吸いつかれてびくりとした体が恨めしい。
「力、抜いてろよ」
「……先輩のアドバイス?」
「そう」
ひたりと押し当てられた丸井のものはいつもより熱いような気がする。押し込まれて侵入してくるものが与えるのは異物感と痛みで、のどの奥で声を殺そうとした。最後にぐっと押し込まれたときに丸井の熱が前立腺をかすめたのか、呼吸のために開けた口から音が漏れる。思いがけない声にかっと顔が熱くなった。
「……かわいい」
「やめえ」
「わかる?全部入った」
「う……」
目を開けると丸井が緩く笑う。仁王をあおる気持ちよさそうな表情き少し冷静になった。結局していることはセックスだ。お互い気持ちいいことに違いはない。多少痛みを伴うことに目をつぶれば同じだ。手を伸ばすと丸井は顔を寄せてきて、唇を合わせた。舌を絡めて吸いつくと体を震わせる。だから、そういうことだ。キスを続けるうちに体の力は抜けて、離れた唇を首筋に押しつけた。きつく吸うと丸井の声が降ってくる。
「にお……」
「気持ちええ?」
「……うん、キツい……」
「……動いてええよ」
「痛くない?」
「うん」
「……うん、でも……はぁ、なんかもう……ッあ!」
そのまま手を伸ばして尻の辺りを撫でてやると高い声を上げ、調子に乗ってしまったが中で達せられるわけにもいかないので大人しく離れた。はあ、と熱い息を吐いて、丸井が涙目で見下ろしてくる。
「……イきそう」
「う……」
「あッ」
張り詰めたものを突然握られて、そのせいでしめつけてしまったのか丸井が喘いだ。揺れた体から汗が落ちる。
「……動くぜぃ」
「……おう」
遠慮がちに丸井がつぶやき、仁王の様子を伺いながら腰を動かし始める。自分の経験もあるせいか丸井はむちゃをしないが、もどかしさも覚えて心中で苦笑する。丸井の気持ちがわかる日がくるとは思っていなかった。動きに合わせて呼吸をして、丸井を受け入れる。
「んッ……!」
あの顔、と思った瞬間、丸井はくたりと倒れ込んでくる。じわりと広がるあたたかさを感じながら、小さくうなる丸井を抱きしめてやった。やがて余韻が去ったのか丸井は体を起こし、不満げな顔で仁王を睨む。仁王が何かしたわけではないと言うのに。
「気持ちよかった?中でイってくれちゃって」
「……うるせえ」
まだ先走りをこぼしながら解放を待つ仁王自身を、丸井が握って擦り上げる。快感に身をゆだね、されるがままに丸井の手の中で達した。もう二度とこんなことはしない、決意を胸に目を閉じる。