言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2008'12.04.Thu
おめっとうによたん!
こんな仕事でごめんよ。
仁王が生まれてこなかったら出会わなかった世界がいっぱいあるよ。それがおとなとしていいかわるいかはさておいて^^
うまれてきてくれてありがとう!
俺が自由の身になったらブン太を使って泣かせてやるから覚悟してなぁ!!!!!!!!
学校行ってくる。
こんな仕事でごめんよ。
仁王が生まれてこなかったら出会わなかった世界がいっぱいあるよ。それがおとなとしていいかわるいかはさておいて^^
うまれてきてくれてありがとう!
俺が自由の身になったらブン太を使って泣かせてやるから覚悟してなぁ!!!!!!!!
学校行ってくる。
「ブンちゃんおはようさん」
「……おはよう」
朝から投げキッスを送ってくる仁王に嫌な顔を向けながら挨拶を返す。返さなければ返さないでやかましいのだ。返事さえすれば満足したようで、機嫌よく笑顔を向けてくる。
「ブンちゃん今日もかわええね」
「ありがとよ」
にこにこしている仁王に溜息をついた。いい加減この遊びにも飽きてくれればいいのに。──仁王は丸井が好きだと公言している。ごっこ遊びのようなもので、部活の仲間もクラスメイトも笑うが丸井にしてみればうっとうしいばかりだ。どうせ、「虫よけ」にちょうどいい相手として選ばれただけだろう。それがわかっていたからあまり気にせずに流してきたが、毎日続くとうっとうしい。
寒いと言いながら朝練のために着替える仁王に何気なく目を遣れば細い割には鍛えられた体が見えて、視線に気づいた仁王がえっち、と体を隠すのであきれて顔をそらした。
*
「ブン太、ちょっと」
「何?」
放課後着替え終えた後、部室を出ようとするところを幸村に引き留められた。空腹を抱えているので早く帰りたいところだが、幸村相手では無視することもできない。左手出して、と言われて素直に差し出すと、その手首に手錠がかけられた。パワーアンクルの上からかかったわずかな負荷と金属音にぎょっとして幸村を見上げるが、幸村は笑顔を向けただけで何も言わない。どういうつもりかわからないが幸村はそのまま丸井のネクタイをほどき、それをりぼんのように結んで満足そうにうなづいた。
「あの……幸村くん?」
「ちょっとこっち来て」
「うん?」
状況がわからないまま、手を引かれるので仕方なく着いていく。幸村が向かったのは着替え終えた仁王の元で、こちらは問答無用で右手を掴んだかと思えば手錠の片割れを仁王の手首にためらいもなくひっかけた。
「はっ!?」
「仁王誕生日おめでとう。これは俺からのプレゼントだよ」
「なっ……」
「じゃ、ブン太はプレゼントらしく振る舞うんだよ」
「ちょっと、幸村くん!」
「さー帰ろう!お腹すいちゃった!」
「幸村くん!」
言い残すだけでさっさと部室を出て行った幸村に慌てて、追いかけようとしたが仁王が動かなかった。何ぼんやりしてんだよ、思わず怒鳴るとはっとして、急いで鞄を背負った。走り出したはいいが手錠が互いの腕を引っ張り、舌打ちして仁王の手を掴む。仁王は一瞬ためらった様子を見せたがすぐに隣を走り出した。
「幸村くん!どーいうことだよ!」
追いついた幸村はふたりの手元を見てにやりと笑った。ラブラブじゃん、と冷やかされるが原因を作ったのは当の幸村だ。
「幸村!よけいなことすんな!」
「俺からのプレゼントが受け取れないっていうの?」
「っざけんな」
幸村のかわいこぶった表情に仁王は眉をつり上げる。珍しく怒ったような表情をした仁王を思わず見ていたが、丸井もはっとして鍵を請求する。
「仁王が俺のプレゼントを堪能してくれたら鍵もあげる」
「んなっ……どうしろってんだよ!」
「明日あげるよ。じゃあね」
それ以上は何も言わせない、と態度で示して幸村は背中を見せた。呆然とその背中を見送り、仁王を見上げる。
「……どうする?」
「……ブンちゃん嫌じゃろ?いっぺんうち寄って、壊そう」
「ったく、幸村くんってときどき意味わかんねーことするよな」
手錠を隠すように歩くとどうしても距離が近くなる。いつもより物静かな仁王は、こんなときはさすがに冗談のノリを持ち出すこともできないのだろう。
「そういや、仁王今日誕生日なの?」
「……そうじゃ」
「そーなんだ。おめでとー、だけど災難だな、幸村くんがこんなことして」
「……んー、でも俺はブンちゃんの近くにおれて嬉しいよ、幸村のおかげでおめでとうも聞けたし。このまま外れんかったら幸せじゃのう」
「ふざけんな、便所どうすんだ。あ、やべ、言ってたら行きたくなってきた。さっさと外しちまおうぜ」
「そうやね」
仁王の家にきたのは初めてだ。マンションの10階まで、誰にも会わなかったのは幸いだ。ポケットから出された鍵で玄関を開け、入った部屋は静かだ。仁王はただいまも言わない。
「……ひとりなのかよ」
「今日は」
「誕生日なのにぃ?」
「先週弟の誕生日やったけん、いっつも一緒にやるんじゃ」
入って、促されて靴を脱ぐ。玄関近くの収納から工具箱を開けてみるが、この中の何が使えるだろうか。
「ベランダ行こう。床傷つけたら怒られるけん」
「ん」
鞄を置いて出たベランダはさっきよりも高いせいか少し寒い。暗くなった空を見上げて、仁王が手錠を壊しにかかるのを任せる。
「……あかん。何じゃこれ」
「無理?」
暗くてよく見えず顔を寄せると仁王がぱっと離れた。仁王の影が退いて見えた鎖はさっきまでの金属音の割に無傷だ。
「ドライバー?ペンチとかねえの?」
「……ブンちゃんここ押さえとって」
「ん」
利き手で鎖を押さえるが、短いので寄せられたペンチが少し怖い。しかし一方向を押さえているだけでは鎖はぐにゃぐにゃと逃げるばかりで、仁王が器用だとは言え壊すことは難しそうだ。ぞくぞくと体をなめた寒気に思わずくしゃみが飛び出し、あきらめたらしい仁王がいっぺん中入ろう、と鎖を引く。
「仁王あれは?ピッキングとかできねえの?」
「ブンちゃんは俺をなんやと思ってるんかなあ。ただの中学生よ」
「嘘つけ」
けらけら笑ってやる。暖房をつけたリビングでココア粉末のパックを見つけて思わず目を遣ると、仁王が笑いながらそれを手に取った。
「あったかい方がええな」
「うん!」
片手でカップを取り出し、体を使いながら冷蔵庫から牛乳を出す。パックを開けるときだけ手錠のかかった手を仁王に寄せて、あとは簡単に作ってくれた。あたたかいココアに顔を緩める。ソファーに並んで座って、どうしようか、と口にはするがいまいち危機感がない。ココアのせいでどこか落ち着いてしまったようだ。
「あー、なんかもういっかなー。明日鍵くれるって言ってたし」
「え?」
「俺が今日仁王んち泊まっちゃえばいんじゃね?まあ風呂なんかはしゃーないけど、冬場だしどうにかなるだろ」
「……便所どうすんの」
「この際開き直る」
「……無理じゃろ」
はあ、と溜息をつく仁王にむっとする。脳天気だと馬鹿にされたようで気分がよくない。じゃあどうすんだよ、とすねた声で言ってみるが仁王は頭を垂れて溜息をついただけだった。
「……外せねーならそうするしかねーじゃん。幸村くんも、なんで誕生日プレゼントに俺なんだよ」
「……ブンちゃんは、ええね」
「は?」
「いっつも明るくて、好きじゃよ。でもブンちゃんは泊められん。ふたりでおるなんて、我慢できん」
「は?」
「好きじゃよ」
うつむいたままの仁王を見る。ココアのカップが傾きかけて、慌てて指に力を込めた。何度も、好きだなんて言われてきた。愛でる言葉も慈しむ言葉も、散々もらってきたのだ。全部冗談だと思ってきたのに、──今だけ本気に聞こえるのは、状況がそうさせるのだろうか。
「仁王」
「ごめんな」
「なんで謝んの、意味わかんないんだけど」
「な、静かにしとって。押し倒してしまいそうなん、耐えとるけん」
「……お前、本気で俺のこと好きなの」
「……ブンちゃんが悪いんよ。人の精一杯の告白を、はいはいなんて流すから」
それがいつのことか思い出せない。いつから仁王は自分に構い始めたのだろう。
「……あのさあ」
「……何」
「やっぱり便所行きたいんだよね」
「……片手でいける?」
「多分」
「こっち」
立ち上がった仁王に引かれてトイレへ向かう。ドアを開けっ放しにしたまま背後に仁王が立っているという妙な状態ではあったが、生理現象にはかなわない。手間取りながらも用を足し、手を洗って仁王を振り返ったが絶対に丸井を見ようとはしなかった。
「仁王は?」
「ええ」
「ふーん……」
仁王が歩くままにリビングに戻って再びソファーに腰掛ける。右手を投げ出したまま顔を逸らす仁王が何を考えているのかよくわからなかったが、体を寄せて座り直すとようやくこっちを見た。その驚いた表情から顔をそらし、そのまま体を仁王に預けてもたれかかる。
「ブン、」
「ごめんな」
「……何?」
「ずっとからかわれてるんだと思ってたから。俺嫌な態度とったりしてたし」
「……だから」
「ん?」
仁王に押し返されて体を離せば、そのまま後ろに倒されてしまった。慌てて逃れようとするが、足で体を挟み込まれてしまってがっちりと捕まえられている。
「我慢できんってゆっとろうが」
「ちょ、仁王クン?まさか無理やりしようだとか……」
「俺が紳士だなんて思うなよ」
*
「おっはよー!……なんか、予想以上の展開になってるなあ」
「え、何が?」
何が、じゃないだろう。幸村は露骨に顔をしかめた。仁王と丸井が仲良く寄り添っている光景など今まであり得なかったことだ。手錠がかかったままの手をつなぎ、はよ鍵寄越せ、と請求してくる仁王の顔が緩んでいるのが腹が立つ。
「どんなペテンを使ったわけ?」
「失礼な、体当たりで勝ち取った恋じゃ」
「ああ……」
「何言ってんだよっ仁王のばか!」
「昨日のブンちゃんはほんまかわいかったな~、あんなにすがっちゃって」
「ば、ばかっ……しょうがねえだろ、……は……初めてだったんだから……」
「……かーわいい。今日もうち来る?」
「ばか!変態!」
「……鍵いらないみたいだね」
丸井の甘ったるい罵倒にうんざりして、ゴミ箱に投げた鍵を慌てて仁王が取りに行く。とはいえ丸井も一緒でうっとうしい。よけいなことをしてしまったようだ。後悔していると隣で柳がノートを広げる。
「あの丸井をてなづけるテクニックがどれほどのものかデータがほしいな」
「手錠でつないでやろうか?」
「丸井に怒られそうだから遠慮しておこう」
「あいつらなんか腹立つなー!」
----------
取り急ぎはぴばすでい!
急ぎすぎて文章荒くて推敲もしてなくて書き直したい気もするけど一度書いちゃうと難しいなあ。ちょう深めたいネタだったんだけど考えすぎるとオチがブン太がビッチなシリアス失恋になっちゃったからやめた☆
相変わらずいちゃいちゃが書けまてん。むずかしい。卒論終わったらクリスマスと一緒に祝い直す!
PR
Post your Comment
カレンダー
カテゴリー
最新記事
ブログ内検索
アクセス解析
アクセス解析