言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2008'07.05.Sat
友達んち泊めてもらった感じがこれニオブンでいんじゃね?って感じだったから。
「泊めて」
「……お前ね、せめてメールとかね、わかるだろ?」
「だってブンちゃんが今フリーなん知っとるし」
「うぜー」
しかめっ面をしても結局は丸井が自分を受け入れてくれると知っている。お土産、とコンビニで買ってきたよくわからない甘いものを差し出せば、しょうがねえなと言いながら丸井は自分を招き入れた。
「飲んどったら電車で寝てもうてー、終点まで行ってもた」
「またかよ」
「タクシー代なかったらブンちゃんに迎えにきてもらわなあかんかったぜよ」
「アホか、もう飲んでんだよ」
客人を構う様子もなくビールの残りを飲み干して、丸井は生クリームの塊を取り出した。仁王も特に構わず、上着を脱いでベッドに腰を下ろす。
製菓の専門を出て働きだしてから一人暮らしの丸井は寂しいのか、ときどきこうして来ると何だかんだで構ってくれる。それに甘えて仁王も来ているのだ。
「ブンちゃんジャージ貸して」
「ああ」
シュークリームにかぶりつき、クリームを落とさないよう気をつけながら丸井は洗濯物の山からジャージを引っ張りだした。それを受け取ってジーパンを脱ぐ。
見る目的ではなくつけられたテレビになんとなく目を遣りながら、一緒に丸井の後ろ姿を見た。黒く染められたその髪は、丸井の外見を変えるには十分だった。1年留年した仁王はまだのん気な学生で、去年までの遊び相手もみんな働きだしている。
「……いつ赤くすんの」
「ん?」
「頭」
「もうちょいかな。せめてマネージャーぐらいにはなんねえとな~」
「ふうん。はよ見たいな」
「つうかお前こそ彼女作れって、一人暮らしで面倒見のいい子」
「おったら紹介して」
へらへら笑ってみせる。本当はずっと丸井が好きだ。一度もそんなことを言ったことはないし、これからも言うつもりはない。いっそ丸井に彼女ができれば、会わない決断もできるだろうと思うのは自分勝手だろうか。
「仁王明日は?」
「行かんでも」
「また留年しても知らねえぞ」
「せんよ。ブンちゃんは?」
「俺明日休み」
「え、あ、すまん。邪魔?」
「何今更しおらしくなってんだよ。詰んでたゲーム片づけるから手伝え」
「はは、ブンちゃん彼女いらんの?」
「ん~……ちょっとめんどくせえ。職場でごたごたしてるし……って何見てんだテメェ」
「ベッドの下にAVて……一人暮らしやのに……」
「堂々と置くもんでもねえだろ」
「巨乳がええんか」
「しばらく巨乳はいい」
「なんで?」
「……アレこえー……圧死するかと思った……」
「……ごたごたてブンちゃん巻き込まれてんの」
「つうかなぜか中心……」
「あらまあ……」
「乳があればいいわけじゃねえっつの……あの女とつき合うなら仁王とつき合うね」
「気色悪いこと言わんといて」
期待、してしまうから。へらへら笑って、まあ今は落ち着いたし、と仁王の手からDVDを取り上げ、ベッドの下にしまい込む。
「朝飯どうする?仁王?」
「寝る」
「お前ベッドで寝んの?客用出すから待てよ」
「いや、ベッドがいい。床でなんか寝れん」
「しょっちゅう人んちの玄関で寝てる奴が何を言う。まあいいや、おやすみ」
酔ってるときにしか丸井のうちにこないのは、何かしてしまっても酔いのせいにしてしまうつもりだからだ。関係が壊れるような何かをしたことはないけれど、いつか暴走しないかと怯えている。布団に潜り込んで、丸井が音量を下げてプレイするゲームの音を聞きながら目を閉じた。
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ちょ、書きたかったパピコ半分こはどこに行ったの。無計画で書くとこうなる。結局片思いになってしまったわ。
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