言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2008'06.08.Sun
2008'06.08.Sun
「泣くなよー!」
絶対泣きそうだと思っていた三上がへらへらとしていて、そのことが逆に笠井を悲しませた。まるで日常と同じように最後を過ごすこの人が、本当に好きなのだと思う。
泣きじゃくる自分を優しく抱きしめ、あたたかい手が肩を叩く。よしよし、だなんてまるで子どもみたいで恥ずかしかった。
渋沢の元には後輩が群がっている。真っ先に抱擁を受けた藤代はすでに押しつぶされていた。根岸と抱き合っている中西はどんな顔をしているのかよく見えない。
「笠井、おら、顔上げろ。勝ったんだぜ」
「は、いっ……!」
わかってる。わかっている。最後の試合は今、勝利で幕を閉じた。彼らとフィールドに立った試合は。流石に全国は楽勝とはいかなかった。苦戦し、乗り越え、手に入れた勝利。
「でもっ……!」
「しゃきっとしろよ。胸張ってろ、キャプテン」
「ッ……!」
涙があふれて止まらなかった。彼らは高等部へ進学し、残る自分たちを笠井が引っ張らねばならない。三上の背中の10番をしっかりと握りしめ、ユニフォームが涙を吸っていく。
自信がないわけじゃない。必ずや、自分たちだって全国連覇をつないで見せる。ただ、今悲しいのは、今を越えた先はもう「大人」になってしまうだろうと言うことで。
「ほら、ちゃんと挨拶しようぜ。引き継ぎだ、テメーがやるんだぜ」
「はいっ……」
ぐっと奥歯を噛み、自ら抱擁を手放した。
絶対泣きそうだと思っていた三上がへらへらとしていて、そのことが逆に笠井を悲しませた。まるで日常と同じように最後を過ごすこの人が、本当に好きなのだと思う。
泣きじゃくる自分を優しく抱きしめ、あたたかい手が肩を叩く。よしよし、だなんてまるで子どもみたいで恥ずかしかった。
渋沢の元には後輩が群がっている。真っ先に抱擁を受けた藤代はすでに押しつぶされていた。根岸と抱き合っている中西はどんな顔をしているのかよく見えない。
「笠井、おら、顔上げろ。勝ったんだぜ」
「は、いっ……!」
わかってる。わかっている。最後の試合は今、勝利で幕を閉じた。彼らとフィールドに立った試合は。流石に全国は楽勝とはいかなかった。苦戦し、乗り越え、手に入れた勝利。
「でもっ……!」
「しゃきっとしろよ。胸張ってろ、キャプテン」
「ッ……!」
涙があふれて止まらなかった。彼らは高等部へ進学し、残る自分たちを笠井が引っ張らねばならない。三上の背中の10番をしっかりと握りしめ、ユニフォームが涙を吸っていく。
自信がないわけじゃない。必ずや、自分たちだって全国連覇をつないで見せる。ただ、今悲しいのは、今を越えた先はもう「大人」になってしまうだろうと言うことで。
「ほら、ちゃんと挨拶しようぜ。引き継ぎだ、テメーがやるんだぜ」
「はいっ……」
ぐっと奥歯を噛み、自ら抱擁を手放した。
2008'06.07.Sat
「三上クン、ちょっと」
三上の肩に腕を回し、近藤が部屋の隅に連れて行ってこそこそと何か話している。どうせくだらないことなのだろう。そこに更に中西が加わり、いっそう怪しさが増す。笠井が顔をしかめたのを見て渋沢が苦笑した。
試合前の控え室、練習試合では部屋の雰囲気はまだ柔らかい。過去に勝ったことのあるチームが相手だからかもしれない。
「キャプテーン、今日あいつ来てるんすか?なんだっけ、カニだかタコだか」
「海老沢だろ、さっき見たよ」
「マジー!今日は抜く!」
「でも海老沢ってFWに転向したんじゃなかったっけ」
「えーっ!」
「あそこはFWの層が薄いからな」
部屋の隅の三上たちが妙な笑い声を上げた。嫌な予感しかしない。
先輩たちの姿を見て、笠井は溜息をついた。――来年だって、武蔵森の強さは揺るがないと自信がある。しかし黄金世代と言われる時代は終わるだろうという予感がする。まだ藤代も間宮も、そして自分もいるのに、拭えない不安がある。
例えば、以前戦った桜上水、あそこは2年ばかりだ。急成長したタレントがいる。彼が慕われている理由は、武蔵森を引っ張ってきた渋沢とは違う。
「落ち着いて」
あまり試合経験のない後輩の肩を叩き、渋沢は微笑む。彼の力が抜けたとき、このチームはどうなるのだろう。
「何辛気くせえ顔してんだよ!」
「わっ」
いつの間に寄ってきたのか、三上が無理やり肩を組んできた。振り払うとおーこわ、とわざとらしく手をあげる。
「どうしたの、ぶっさいくな顔して」
「あんたに言われたくないですよ、にやにやして」
ふん、と鼻で笑って三上は笠井の腕を引く。行くぞ、と言われて顔を上げた。もうすぐ試合が始まる。
芝生の上に立ち、誰ともなく集まって円陣を組む。11人以上の力を持つ輪の隣に三上がいた。
「藤代調子のんなよ」
「近藤先輩こそ、おいしいとこで転けないで下さいよ」
「うるせぇッ」
「あーもう、渋沢まとめろ」
「集中しろ、ボールを見ろ。それから、寮母さんからの伝言。負けたらエビフライのエビ抜きだ」
「げーっ!」
頭をつきあわせてみんなで笑う。肩を掴むお互いの手に力がこもった。
「行くぞ!」
三上の肩に腕を回し、近藤が部屋の隅に連れて行ってこそこそと何か話している。どうせくだらないことなのだろう。そこに更に中西が加わり、いっそう怪しさが増す。笠井が顔をしかめたのを見て渋沢が苦笑した。
試合前の控え室、練習試合では部屋の雰囲気はまだ柔らかい。過去に勝ったことのあるチームが相手だからかもしれない。
「キャプテーン、今日あいつ来てるんすか?なんだっけ、カニだかタコだか」
「海老沢だろ、さっき見たよ」
「マジー!今日は抜く!」
「でも海老沢ってFWに転向したんじゃなかったっけ」
「えーっ!」
「あそこはFWの層が薄いからな」
部屋の隅の三上たちが妙な笑い声を上げた。嫌な予感しかしない。
先輩たちの姿を見て、笠井は溜息をついた。――来年だって、武蔵森の強さは揺るがないと自信がある。しかし黄金世代と言われる時代は終わるだろうという予感がする。まだ藤代も間宮も、そして自分もいるのに、拭えない不安がある。
例えば、以前戦った桜上水、あそこは2年ばかりだ。急成長したタレントがいる。彼が慕われている理由は、武蔵森を引っ張ってきた渋沢とは違う。
「落ち着いて」
あまり試合経験のない後輩の肩を叩き、渋沢は微笑む。彼の力が抜けたとき、このチームはどうなるのだろう。
「何辛気くせえ顔してんだよ!」
「わっ」
いつの間に寄ってきたのか、三上が無理やり肩を組んできた。振り払うとおーこわ、とわざとらしく手をあげる。
「どうしたの、ぶっさいくな顔して」
「あんたに言われたくないですよ、にやにやして」
ふん、と鼻で笑って三上は笠井の腕を引く。行くぞ、と言われて顔を上げた。もうすぐ試合が始まる。
芝生の上に立ち、誰ともなく集まって円陣を組む。11人以上の力を持つ輪の隣に三上がいた。
「藤代調子のんなよ」
「近藤先輩こそ、おいしいとこで転けないで下さいよ」
「うるせぇッ」
「あーもう、渋沢まとめろ」
「集中しろ、ボールを見ろ。それから、寮母さんからの伝言。負けたらエビフライのエビ抜きだ」
「げーっ!」
頭をつきあわせてみんなで笑う。肩を掴むお互いの手に力がこもった。
「行くぞ!」
2008'06.05.Thu
お経のように。
土曜日になったらぐっかむ買いに都会に出るんだ!最終巻も買わないといけないしねっ!
ネタとか言ってる余裕もなく実習中です。
狐のが……暇を見つけてと思っていたのですが……うう……
あー、しやわせなニオブンが見たい。
回りだすと止まらないのでひがのでぶいで回しながら指導案を書いてます。だめだ何もせぬまま時間が過ぎる。
土曜日になったらぐっかむ買いに都会に出るんだ!最終巻も買わないといけないしねっ!
ネタとか言ってる余裕もなく実習中です。
狐のが……暇を見つけてと思っていたのですが……うう……
あー、しやわせなニオブンが見たい。
回りだすと止まらないのでひがのでぶいで回しながら指導案を書いてます。だめだ何もせぬまま時間が過ぎる。
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