言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'08.28.Mon
自分の陰を追ってくるくる回る。尻尾の先も捕まらないのに。
「久しぶりだなぁ猫〜!」
「三上先輩素直に気持ち悪い」
「お前はかわいくねぇ」
「ありがたい感想どうも」
ふたりのやり取りを、水野は呆れて眺めている。
中等部の後輩が遊びに来て、その際に寮で飼っていた三上の猫を連れてきたらしい。名目上は寮母が自宅で飼っているということになっていたが、実際拾ってきたのは三上であり、卒業するまでの餌代や、今日使ったキャリーなどの購入費用も三上から出ている。
「ねぇ水野、気持ち悪いよね」
「……ノーコメント」
「思ってるね」
三上の部屋では中西がごにょごにょしている、だとかで、猫は笠井の部屋に連れてこられていた。言葉通りの猫可愛がり、正直に言えば気持ち悪い。
三上はおみやげ、と藤代がぶっちぎってきた猫じゃらしで遊んでいる。あの人、気の毒だよね、誰も遊んでくれないから猫が遊んであげてるんだよ。賢い猫。堂々とした陰口を三上は無視している。
猫じゃらしをくるくる回している間に猫はヒートアップする。反射スピードが早くなるのと同時に、なんだかわからなくなってしまったらしい。自分の尻尾にじゃれ始め、それを追って回り出す。
「…バカな奴」
「…猫なんてこんなもんだよ」
「俺の猫はバカじゃねぇだろ」
「あ、すいませんバカは三上先輩でした」
「はいはいバカで結構」
部屋を出ていくタイミングを失ったな。水野は後悔する。しかしこの部屋にふたりを残すのは嫌だった。何をしているのか考えたくもない。
「俺は…昔はもっと、自信があったのに」
「…自信持ったお前なんか、怖いだけだ」
猫が尻尾を捕まえた。
「久しぶりだなぁ猫〜!」
「三上先輩素直に気持ち悪い」
「お前はかわいくねぇ」
「ありがたい感想どうも」
ふたりのやり取りを、水野は呆れて眺めている。
中等部の後輩が遊びに来て、その際に寮で飼っていた三上の猫を連れてきたらしい。名目上は寮母が自宅で飼っているということになっていたが、実際拾ってきたのは三上であり、卒業するまでの餌代や、今日使ったキャリーなどの購入費用も三上から出ている。
「ねぇ水野、気持ち悪いよね」
「……ノーコメント」
「思ってるね」
三上の部屋では中西がごにょごにょしている、だとかで、猫は笠井の部屋に連れてこられていた。言葉通りの猫可愛がり、正直に言えば気持ち悪い。
三上はおみやげ、と藤代がぶっちぎってきた猫じゃらしで遊んでいる。あの人、気の毒だよね、誰も遊んでくれないから猫が遊んであげてるんだよ。賢い猫。堂々とした陰口を三上は無視している。
猫じゃらしをくるくる回している間に猫はヒートアップする。反射スピードが早くなるのと同時に、なんだかわからなくなってしまったらしい。自分の尻尾にじゃれ始め、それを追って回り出す。
「…バカな奴」
「…猫なんてこんなもんだよ」
「俺の猫はバカじゃねぇだろ」
「あ、すいませんバカは三上先輩でした」
「はいはいバカで結構」
部屋を出ていくタイミングを失ったな。水野は後悔する。しかしこの部屋にふたりを残すのは嫌だった。何をしているのか考えたくもない。
「俺は…昔はもっと、自信があったのに」
「…自信持ったお前なんか、怖いだけだ」
猫が尻尾を捕まえた。
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