言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'04.01.Sat
最近君は泣かなくなった。
勝手だけど、先輩の中じゃ俺が一番親しいと思ってた。中西なんかは別で、そういう、恋愛感情なしに。
違うな、願望だった。なんだかんだ理由をつけても、一番近くにいたかった。
はぁ、と深い溜息が聞こえて振り返る。さっきまでグランドを走り回っていて、額に汗を浮かせた笠井。
疲労困憊と言った感じ。それもそうだろう、相手は笠井が穴だと思って狙ってきてる。
俺の視線に気づいてにこっと笑った。
違う。
「笠井」
「……」
「喋って」
「え…」
「声」
「…な…に、言ってるんですか。ほら、後半も頑張りましょう」
「誤魔化されない。監督」
「! だ、駄目ですっ」
「何がだよ」
「…俺、このままじゃ」
「大怪我したら元も子もないだろ」
「…みんなに、知られなくない」
「……」
君は敵が多いね。俺まで敵に見えているのかも知れない。
「…まいったなぁ」
「…お前の声聞けば、すぐわかるよ」
三上が見れば、表情だけで悟るだろうけどね。あいつは今、集中していて気づかない。
知っているのは俺だけ。
「…俺だけなんでしょうね、試合に集中してないの」
「え?」
笑って三上を見たその横顔。
こんなに誰かを羨ましいと思うことは、もうきっとない。
大丈夫、すぐにこの思いは捨てるから。自分が傷つきたくないだけだから。
でももう少し、隣で声を聞かせて。
勝手だけど、先輩の中じゃ俺が一番親しいと思ってた。中西なんかは別で、そういう、恋愛感情なしに。
違うな、願望だった。なんだかんだ理由をつけても、一番近くにいたかった。
はぁ、と深い溜息が聞こえて振り返る。さっきまでグランドを走り回っていて、額に汗を浮かせた笠井。
疲労困憊と言った感じ。それもそうだろう、相手は笠井が穴だと思って狙ってきてる。
俺の視線に気づいてにこっと笑った。
違う。
「笠井」
「……」
「喋って」
「え…」
「声」
「…な…に、言ってるんですか。ほら、後半も頑張りましょう」
「誤魔化されない。監督」
「! だ、駄目ですっ」
「何がだよ」
「…俺、このままじゃ」
「大怪我したら元も子もないだろ」
「…みんなに、知られなくない」
「……」
君は敵が多いね。俺まで敵に見えているのかも知れない。
「…まいったなぁ」
「…お前の声聞けば、すぐわかるよ」
三上が見れば、表情だけで悟るだろうけどね。あいつは今、集中していて気づかない。
知っているのは俺だけ。
「…俺だけなんでしょうね、試合に集中してないの」
「え?」
笑って三上を見たその横顔。
こんなに誰かを羨ましいと思うことは、もうきっとない。
大丈夫、すぐにこの思いは捨てるから。自分が傷つきたくないだけだから。
でももう少し、隣で声を聞かせて。
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