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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'01.19.Sun
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2006'08.21.Mon
絶対怒られる。



予定より遅れた戻りに急かされて帰れば、門前には腕を組み、難しい表情をした近藤が待ちかまえていた。あんな姿は見たことがない。やはり自分のしくじりはひどい痛手だったのだろう。



「局長……」

「……ひどい怪我だな」

「……すいません」

「報告の前に手当していけ」

「はい」

姿勢を変えない近藤の隣を過ぎ、久しぶりの屯所。部屋へ戻って治療していると、沖田が入ってくる。やはり腕を組んだ仏頂面。



「馬鹿だねィ」

「……そうなんでしょうね」

「鬼がお待ちかねだぜィ。覚悟しやがれ」



きゅ、と包帯を巻いて歯を食いしばる。ここで一番怖い人。怪我人相手にだって容赦はしないだろう。いや────切腹だって、本当になるかもしれない。山崎はその覚悟をしている。



少しでも急ごうと治療器具の片づけは後にし、沖田のそばを会釈して通る。無言で見送られて副長室。



「────山崎です」



声が震えた。入れ、の静かないらえの後、膝をついて戸を開ける。



「失礼します」

「入れよ」

「…ここで」



この部屋に入る資格を奪われてきた。もしかしたら、屯所にさえも。



山崎が強情なのを土方は嫌になるほど知っている。煙草をふかしていた土方は舌打ちをひとつ、既に吸い殻が山となった灰皿に煙草を押しつけて立ち上がる。大股でどすどすと歩いてきたかと思えば、次の瞬間にはその両腕で傷ついた体をかき抱いた。予想外の事態に山崎は完全にフリーズする。



「ばかやろう」

「……はい、馬鹿です」

強く抱く腕から逃げる気は起きなかった。例え次に首を絞められても怖くない。



「俺が……どんな思いで待ったか」

「副長……」

「終わりやしたか?」



余韻もぶち壊したのは沖田だった。腕を組んだ仁王立ち、その後ろに近藤を筆頭として幹部平と勢ぞろいしている。揃いも揃った、腕を組んだポーズで。



ふたりで目を丸くしていると沖田が土方を引き剥がした。その勢いで山崎に抱きついてくる。それを合図に、近藤も続いて山崎を沖田ごと抱きしめた。



「何事っ!?新手の嫌がらせ!?すいません!」

「ばか」



土方に負けない力で、沖田は山崎の服を掴んでくる。



「もう外にださねぇ」

「…それじゃ仕事出来ませんよ」

「な……なんなんだよお前ら」

「一番譲ったげたんだからいちゃつくのはもうちょっと我慢してて下さいよ。みんな抱きつかないように腕組んでたんスから」



徐々に人間団子になっていく山崎には既に近づけない。



「…みんな馬鹿だな」

「そりゃ頭が馬鹿ですから」

「……オイ、山崎死なねぇか?」

「……あ、助けてとか聞こえた気がしたけど空耳です」

「おおおおおい!待て!俺がいじり倒してからにしろ!」

「サイテーだあんた!」
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