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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'03.20.Thu
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2006'06.15.Thu
天の川に憧れて 花を一輪耳に差し 陰の向こうの鹿の影 丸く光った虹に見る 駒を塗り塗り朝くれば 空を手にして傘回し 愛を殺してその墓を めだか探して冬になる そこにあなたが歯を見せりゃ 私薄日で鳥を飼おう



花よ私を追うがいい あなた手に取り 朝を待ち 川に花咲き 空歌う 虹に魚が泳ぐ世に 笑い殺して眠る夜に
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2006'06.13.Tue
一種の恋だったな、そう呟いたのは誰だったか。



真っ先に屯所に踏み込んだのは沖田だった。配置が公開され、彼が隊長であることを妬んだ奴らに襲われた際に負った傷はまだ頬に残っている。まだ歴史を引きずる中、最年少の沖田を隊長にしたのは土方だった。沖田ひとりで5人を返り討ちにしたのだから皆納得したが、土方がどういうつもりだったのかはまだわからない。

ペタペタと足音をさせてまだ埃っぽい屯所をめぐっていると、その縁側の雑巾がけをしている監察連中に出会う。不満を言う奴らもいるが、山崎曰わくこれも監察の修行らしい。



「うぉい山崎、俺の部屋何処だっけ」

「また迷子?」

「または余計でィ」

「縁側そのまま行って、曲がってから3番目」

「めんどくせぇな。なんでこんなに遠いんでィ」

「大将が一番奥で、その周りを幹部が固めるようにしたんだよ。テロリスト襲撃に備えてだけど、何より今はまだ政府から守らなきゃいけないから」

「ふぅん」

「…それより、やっぱり隊服仕立て直そうか?あっ痛い痛い踏んでる!」

「チッ」



極めつけに山崎の顔を蹴り飛ばし、沖田は部屋へ返っていく。昔からの仲間は笑い飛ばしたが、今回初めて仲間になった隊士は目を丸くしていた。



「山崎」

「土方さんお帰りなさい」

「ボタンとれた」

「あ、はい」



土方にジャケットを押し付けられる。ボタンはポケット、付け足して、煙草片手に縁側へ腰を下ろした。不要と思われた立派な庭を眺める。



「…どうだった、初めての見廻りは」

「ま、いい見せ物だ。ちょっとした殿様気分だぜ」

「山崎さん、俺らは見廻りないんスか?」

「ああ、動き出したらわからないけど今のところは予定にないよ。俺達はあくまで監察、同じ隊士でも同じことは出来ない。異動したかったらいつでも副長に言って」

「んあ?…あぁ、人事結局俺になったのか…」



ぷかりと煙を吐き出して、珍しく呆けた表情で土方は空を仰ぐ。



「────祭りってのは、どうして準備の方が楽しいんだろうな」

「…それを言っちゃ元も子もないよ。あ、俺も敬語に直さなきゃな…」

「あ〜めんどくせっ」

「頑張りましょうよ、副長!」

「…山崎君、お茶をいれてきてくれ」

「え〜……あっ!もしかして助勤ってパシリってこと!?」

「バカめ今更気付いたか」
2006'06.13.Tue
蛇睨み、って知ってるか。



「…そういや、太臓はともかくお前はどうなんだよ」

「何がだ」

「彼女。結構もてるんじゃねーの?」

「…特にほしいと思わないからな」



贅沢者め、宏海が呟くのを振り返る。隣の部屋からは太臓がいかがわしげなビデオを流している音が少しばかり漏れてくるのだが、全く気にしていない宏海もそれなりに不自由はしていないのだろう。今度現場を押さえてやろうか、太臓の反応が楽しみだ。
2006'06.10.Sat
美しく響け足音よ!



──お前さ、ハイヒール止めねえ?

──なんでよぉ、ハイヒールを履いた足が一番綺麗なの。あんただってスキでしょ?

──人をマゾみたいに言うなよ…

──ヒールは私のアイデンティティ。やめるわけにはいかないわ。さ、行きましょ

──……足音うるせー



そしてふたりは泥棒をしに。

誇り高き怪盗は、今宵も足音高らかに、夜の街を駆けていく。
2006'06.07.Wed
一番の敵。



わぁ、と声を上げて少女は土手を転がった。もう溜息を吐くのも億劫で、高杉は無感動にキセルをくわえる。

外は晴れ、うんざりする快晴。眩しさに目を細め、泣くでもなく伏したままの少女を踏みつける。



「起きろ」

「…びっくりした…」

「……」



黒髪を揺らして少女は立ち上がった。タンポポの残る土手を再び駆け出す。



退屈は人を殺す。晴天に煙を吐き捨てて、空を恨んだ。気まぐれを起こすとろくなことがない。ぎゃん、とまた少女が転ぶ。



「牡丹」

「なぁに?」

「下手くそ」

「むう」



高杉に言われた意味を理解し、少女は口を尖らせた。座り込んだまま草履を脱ぎ捨て、足を挙げて指を動かす。



「だって人間の足難しいんだもん」

「又市は器用に歩くぜ」

「猫と一緒にしないでよーォ」



草履を拾い、少女は高杉の方へ投げ飛ばした。高杉の背後へ迫っていた人間へそれはぶつかる。



「くっ…」

「…昼間っからお盛んだな」

「父の敵ッ!」

「牡丹」

「はぁい」



少女が手をひと振りすると、刀を振り上げたまま男は動かなくなった。その表情は困惑に染まり、少し振り返った高杉は笑う。

蜘蛛の糸って丈夫なもんだな、男には意味のわからないつぶやき。



「食べていい?」

「消化不良起こしてもしらねぇぞ」

「平気」



全く────退屈な世の中だ。こんな余興は娯楽にならぬ。



「…やっぱ暇なときゃ女だな」

「えーっ、牡丹がいるじゃん」

「俺ァ足の多い生き物は嫌いなんだよ」
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