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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'01.19.Sun
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2006'06.13.Tue
一種の恋だったな、そう呟いたのは誰だったか。



真っ先に屯所に踏み込んだのは沖田だった。配置が公開され、彼が隊長であることを妬んだ奴らに襲われた際に負った傷はまだ頬に残っている。まだ歴史を引きずる中、最年少の沖田を隊長にしたのは土方だった。沖田ひとりで5人を返り討ちにしたのだから皆納得したが、土方がどういうつもりだったのかはまだわからない。

ペタペタと足音をさせてまだ埃っぽい屯所をめぐっていると、その縁側の雑巾がけをしている監察連中に出会う。不満を言う奴らもいるが、山崎曰わくこれも監察の修行らしい。



「うぉい山崎、俺の部屋何処だっけ」

「また迷子?」

「または余計でィ」

「縁側そのまま行って、曲がってから3番目」

「めんどくせぇな。なんでこんなに遠いんでィ」

「大将が一番奥で、その周りを幹部が固めるようにしたんだよ。テロリスト襲撃に備えてだけど、何より今はまだ政府から守らなきゃいけないから」

「ふぅん」

「…それより、やっぱり隊服仕立て直そうか?あっ痛い痛い踏んでる!」

「チッ」



極めつけに山崎の顔を蹴り飛ばし、沖田は部屋へ返っていく。昔からの仲間は笑い飛ばしたが、今回初めて仲間になった隊士は目を丸くしていた。



「山崎」

「土方さんお帰りなさい」

「ボタンとれた」

「あ、はい」



土方にジャケットを押し付けられる。ボタンはポケット、付け足して、煙草片手に縁側へ腰を下ろした。不要と思われた立派な庭を眺める。



「…どうだった、初めての見廻りは」

「ま、いい見せ物だ。ちょっとした殿様気分だぜ」

「山崎さん、俺らは見廻りないんスか?」

「ああ、動き出したらわからないけど今のところは予定にないよ。俺達はあくまで監察、同じ隊士でも同じことは出来ない。異動したかったらいつでも副長に言って」

「んあ?…あぁ、人事結局俺になったのか…」



ぷかりと煙を吐き出して、珍しく呆けた表情で土方は空を仰ぐ。



「────祭りってのは、どうして準備の方が楽しいんだろうな」

「…それを言っちゃ元も子もないよ。あ、俺も敬語に直さなきゃな…」

「あ〜めんどくせっ」

「頑張りましょうよ、副長!」

「…山崎君、お茶をいれてきてくれ」

「え〜……あっ!もしかして助勤ってパシリってこと!?」

「バカめ今更気付いたか」
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