言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'06.06.Tue
花から花へ、ってか。
そんな皮肉も流し、流石プロ、と関心しかけたところに上方からの氷攻撃。煙草の火がじゅっと消えて、氷水が頭と言わず服と言わず濡らしてしまった。一瞬。相手を見くびって油断しすぎたか。
お妙ちゃん何してんの!他の女の咎める声も知らん顔、笑顔を浮かべたまま俺を見る。
「お客さんは私を冷やかしにきたのかしら?」
「冷やされたのは俺のようだが」
「寒い冗談言うからよ」
店の女に渡された手ぬぐいで髪を拭く。妙は顔色ひとつ変えない。
「俺は何か悪いことを言ったかい。────事実じゃねぇか」
「…遊び方も知らない男が、頭の悪いことを言っただけよ」
奥から来たオーナーらしい男が妙をなだめて今日はとりあえず、と帰らせた。そのあと俺のテーブルには至れり尽くせりと酒が運ばれ、女たちが集められる。そう言えば入るときに身分がバレていたか。
指紋が消えそうなほど揉み手をするオーナーに怒っていないことを告げ、逆に恥ずかしいから黙っておいてくれと口止めをする。こちらに人間らしいところがあるのを見せれば安心するもので、帰る頃にはオーナーの額から汗が消えていた。
「鬼」
「…闇討ちでもかける気か?」
店の周りで待っていたらしい妙が呪いの言葉をつぶやく。俺が鬼だと呼ばれるのは今更だ。あの人のためならば、鬼も仏も蹴り倒す。
「────私だってわかってる」
「ほう」
「だから、追い払ってるんじゃないの…!」
いい女だな、近藤さんよ。そして利口だ。
「…私に言いに来る暇があるなら、あの人を説得すればいいのに」
「…夜の蝶の、お手並みを拝見に…な」
「……」
「あんたまでそうだとは知らなかったよ」
悪いが俺たちは、あんたに大将を渡すわけにはいかねぇんだ。
夜の蝶は涙さえも殺してみせた。
そんな皮肉も流し、流石プロ、と関心しかけたところに上方からの氷攻撃。煙草の火がじゅっと消えて、氷水が頭と言わず服と言わず濡らしてしまった。一瞬。相手を見くびって油断しすぎたか。
お妙ちゃん何してんの!他の女の咎める声も知らん顔、笑顔を浮かべたまま俺を見る。
「お客さんは私を冷やかしにきたのかしら?」
「冷やされたのは俺のようだが」
「寒い冗談言うからよ」
店の女に渡された手ぬぐいで髪を拭く。妙は顔色ひとつ変えない。
「俺は何か悪いことを言ったかい。────事実じゃねぇか」
「…遊び方も知らない男が、頭の悪いことを言っただけよ」
奥から来たオーナーらしい男が妙をなだめて今日はとりあえず、と帰らせた。そのあと俺のテーブルには至れり尽くせりと酒が運ばれ、女たちが集められる。そう言えば入るときに身分がバレていたか。
指紋が消えそうなほど揉み手をするオーナーに怒っていないことを告げ、逆に恥ずかしいから黙っておいてくれと口止めをする。こちらに人間らしいところがあるのを見せれば安心するもので、帰る頃にはオーナーの額から汗が消えていた。
「鬼」
「…闇討ちでもかける気か?」
店の周りで待っていたらしい妙が呪いの言葉をつぶやく。俺が鬼だと呼ばれるのは今更だ。あの人のためならば、鬼も仏も蹴り倒す。
「────私だってわかってる」
「ほう」
「だから、追い払ってるんじゃないの…!」
いい女だな、近藤さんよ。そして利口だ。
「…私に言いに来る暇があるなら、あの人を説得すればいいのに」
「…夜の蝶の、お手並みを拝見に…な」
「……」
「あんたまでそうだとは知らなかったよ」
悪いが俺たちは、あんたに大将を渡すわけにはいかねぇんだ。
夜の蝶は涙さえも殺してみせた。
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2006'05.29.Mon
教訓:酒を飲んだら飲まれるものだ
目が覚めてズガン。女がいる・正しくは、女の部屋に俺がいる。
あぁこの子ちょっと俺のこと好きだって、知ってた。俺はどんな親しい人にも俺の好きな人のことをひた隠しにしているから、友達がくっつけようとしていたことも。
迂闊、の一言に尽きる。
あぁ、やっちゃったなぁ。だって俺なんとなく記憶があるよ。触って舐めてキスもした。
「……おはよう」
「……おはよう…」
なんとも言い難い空気。謝るのも違う気がする。覚えてないふりが出来るほど器用じゃない。はっきりと覚えてないのは事実だけど。
「昨日…言ったこと、覚えてる?」
「…俺…何言った?」
「……やっぱり無理、って」
わぁ俺最低。
更に最低なことに俺はホモなんだけどそのことを告げるべき?どっちにしろ酔った勢いってことに違いはない。
「……ごめん」
「謝るってことは間違いなんだね」
「……」
「…誘った癖に」
例えば彼に出会わずにあなたに会えば好きになっていただろうし抱けたかもしれないけれど、理性よりもずっと先に体が覚えてしまっているから。
「似てるんだ、」
「…好きな人に?」
「…まっすぐ信念に向かうところ」
帰ったら先輩を誘いに行こう。この愚行を話すかどうかは未定としても、
「…いいよ。みんながふっかけたのはわかってるし。笠井君があんなに酔ったの初めて見たよ」
「俺もこんなに頭痛いの初めて…」
「どういう意味で?」
「…色んな意味で」
ねぇ先輩俺を怒ってね。酔ってたならしゃーねぇななんて許されたら、俺は悲しくなってしまう。
目が覚めてズガン。女がいる・正しくは、女の部屋に俺がいる。
あぁこの子ちょっと俺のこと好きだって、知ってた。俺はどんな親しい人にも俺の好きな人のことをひた隠しにしているから、友達がくっつけようとしていたことも。
迂闊、の一言に尽きる。
あぁ、やっちゃったなぁ。だって俺なんとなく記憶があるよ。触って舐めてキスもした。
「……おはよう」
「……おはよう…」
なんとも言い難い空気。謝るのも違う気がする。覚えてないふりが出来るほど器用じゃない。はっきりと覚えてないのは事実だけど。
「昨日…言ったこと、覚えてる?」
「…俺…何言った?」
「……やっぱり無理、って」
わぁ俺最低。
更に最低なことに俺はホモなんだけどそのことを告げるべき?どっちにしろ酔った勢いってことに違いはない。
「……ごめん」
「謝るってことは間違いなんだね」
「……」
「…誘った癖に」
例えば彼に出会わずにあなたに会えば好きになっていただろうし抱けたかもしれないけれど、理性よりもずっと先に体が覚えてしまっているから。
「似てるんだ、」
「…好きな人に?」
「…まっすぐ信念に向かうところ」
帰ったら先輩を誘いに行こう。この愚行を話すかどうかは未定としても、
「…いいよ。みんながふっかけたのはわかってるし。笠井君があんなに酔ったの初めて見たよ」
「俺もこんなに頭痛いの初めて…」
「どういう意味で?」
「…色んな意味で」
ねぇ先輩俺を怒ってね。酔ってたならしゃーねぇななんて許されたら、俺は悲しくなってしまう。
2006'05.26.Fri
ふんわり とろり 甘く甘い蜜のような。
例えば少しでも可愛くしたくてダイエットを呟いてみるとか、ストパーあてたり校則違反の化粧をしてみたり、それからなんだ、えーと、お菓子を作ってみたりそれを可愛いラッピングで誤魔化したり。
そういう可愛らしいことを期待するなら他の女のところに行ってネ。極力可愛らしく言ってみたら、何それ?と変な顔でこっちを見てきた。哀れだ。こいつに騙されている乙女たちが哀れすぎる。
乙女たちよ、この男の前で何をしても無駄だ。ボールとゴールとわずかな日常生活しかない男にとって、乙女ごころから発生するものは一切不要。
「…先輩って嫌味な男だよね」
「そんなんと付き合おうってお前もな」
────可愛くなりたいなんて感情は一生わからない。だれどこの笑顔を見る一瞬だけは、乙女ごころを理解する。
例えば少しでも可愛くしたくてダイエットを呟いてみるとか、ストパーあてたり校則違反の化粧をしてみたり、それからなんだ、えーと、お菓子を作ってみたりそれを可愛いラッピングで誤魔化したり。
そういう可愛らしいことを期待するなら他の女のところに行ってネ。極力可愛らしく言ってみたら、何それ?と変な顔でこっちを見てきた。哀れだ。こいつに騙されている乙女たちが哀れすぎる。
乙女たちよ、この男の前で何をしても無駄だ。ボールとゴールとわずかな日常生活しかない男にとって、乙女ごころから発生するものは一切不要。
「…先輩って嫌味な男だよね」
「そんなんと付き合おうってお前もな」
────可愛くなりたいなんて感情は一生わからない。だれどこの笑顔を見る一瞬だけは、乙女ごころを理解する。
2006'05.24.Wed
どれぐらい好きかって聞かれたら、この水色のプールぐらい。
100メートルぐらいなら余裕で泳げる、髪を拭きながら彼は答える。ふぅん、とわざと気がなさそうに応えると、濡れたタオルが飛んできた。
しなやかな体が水を操る様をさっきまで見ていた。惚れ惚れする水の流れ。水色の学校プールは始まったばかりでまだ水は綺麗だ。虫も少ない。
黙ってスポーツドリンクを差し出すと、相手も黙って受け取った。かたいボトルキャップが外されたところで手を出し、ペットボトルを返してもらう。
プール際を水が打つ。先日彼が仲間たちと大騒ぎしながら洗ったプール。気持ちよさそう、呟いた前をアメンボがよぎった。
「私の全てはこの水色だった」
一度も入らなかったくせによく言うな、隣からの低い声。男の人の声。口を湿らせた後、隣を少し見る。
「一回だけ入った」
あんたに突き落とされて。そんなことをした記憶はございません、なんて
「あんたにふられた後、死ぬつもりで入った。見よう見まねの25メートル。水着もないから制服のまま、乾くまで帰れなくて怒られた」
私泳いでも死ななかった。プールで死ぬなよ、後味悪いから。馬鹿ねそれを狙ったのよ。
でも泳いでも死ななかった。ならば私はどうして、ずっと我慢していたのだろう。
「…夏が始まったら、私はどこかへ行くんだって」
「…どこに」
「知らない。こんな田舎よりも更に空気のきれいなところ」
少なくとも、あなたも水色のプールもないところ。さよなら、足の着かない永遠
清々するな、とひどい声。
100メートルぐらいなら余裕で泳げる、髪を拭きながら彼は答える。ふぅん、とわざと気がなさそうに応えると、濡れたタオルが飛んできた。
しなやかな体が水を操る様をさっきまで見ていた。惚れ惚れする水の流れ。水色の学校プールは始まったばかりでまだ水は綺麗だ。虫も少ない。
黙ってスポーツドリンクを差し出すと、相手も黙って受け取った。かたいボトルキャップが外されたところで手を出し、ペットボトルを返してもらう。
プール際を水が打つ。先日彼が仲間たちと大騒ぎしながら洗ったプール。気持ちよさそう、呟いた前をアメンボがよぎった。
「私の全てはこの水色だった」
一度も入らなかったくせによく言うな、隣からの低い声。男の人の声。口を湿らせた後、隣を少し見る。
「一回だけ入った」
あんたに突き落とされて。そんなことをした記憶はございません、なんて
「あんたにふられた後、死ぬつもりで入った。見よう見まねの25メートル。水着もないから制服のまま、乾くまで帰れなくて怒られた」
私泳いでも死ななかった。プールで死ぬなよ、後味悪いから。馬鹿ねそれを狙ったのよ。
でも泳いでも死ななかった。ならば私はどうして、ずっと我慢していたのだろう。
「…夏が始まったら、私はどこかへ行くんだって」
「…どこに」
「知らない。こんな田舎よりも更に空気のきれいなところ」
少なくとも、あなたも水色のプールもないところ。さよなら、足の着かない永遠
清々するな、とひどい声。
2006'05.23.Tue
外国製の小娘が。
言葉を誉めると練習したのです、と笑った。外国で言われる天使とはきっとこのような表情で笑うのだろう、と思う、さっき誰かがそう言った。
言葉を誉めると練習したのです、と笑った。外国で言われる天使とはきっとこのような表情で笑うのだろう、と思う、さっき誰かがそう言った。
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