久しぶりすぎてすいません

雪凄かったですねー。デートの約束してたけど「寒いから無理」ってふられる謙也をエスパーしてました。もうちょっと適度な雪ならユウコハは「ホワイトバレンタインやね」っていちゃいちゃするに500円。

バレンタインは何もできなかったけど代わりにバレンタインでもなんでもないけんひか。成長っつか夫婦ネタで説明するとネタバレですが子どもがいます。出てはこないけど。去年の成人式のネタが平気だった人はどうぞ。致していないのに素っ裸である。文字だけどな！残念！

「はぁ……」
じわじわと体が温まる感覚に、財前はゆっくりと息を吐いた。外は例年にない雪模様で、どうしても今日中に済ませなければならない予定がなければ絶対に家を出なかったのに。お湯の中で手を開いたり閉じたりを繰り返す。ようやく感覚を取り戻した。
冬の幸せは幾つかある。先日はこたつで食べるアイスが最上の幸せかと思われたが、温かいお風呂にじっくり入るのもまた幸せだと思いながら、取り忘れていたピアスを外した。
「あったまった？」
「うん」
きゅ、と背後から抱きしめられてお湯が波打つ。腰に回る謙也の腕を好きにさせていると、拘束はそのままに太ももを撫でた。先に風呂に入っていたのは謙也で、帰宅したとき寒さに耐えられずに無理やり押し入ったのは財前だ。だから文句を言うつもりはない。顔を寄せられて濡れた髪が頬に張りつく。
「今日すごい天気だったもんなー」
「マジ無理。ユウジ先輩ロケって言ってたけど中止ちゃうかな」
「いや～わからんで～、ユウジのコーナーのやろ？多分お天気お姉さんごっこしとるな」
「ごっこて」
肩を揺らして笑う。謙也も声を上げて、一層強く抱きしめられた。十分に温まった謙也は少し熱いぐらいで、長風呂のできないこの人は早くあがりたいのだろう。しかしそれと同時に、願ってもできないこの好機をどう生かすか考えているに違いない。そういえば前に一緒に入りたいって言ってたよな、エロ目的だだ漏れだったけど。指先までしっかり温めようと、ちゃぷちゃぷとお湯を揺らしながら指先を動かす。その手を上から握り込まれた。
「光」
……我慢ができない人だ。それは十分知っているが。
「な、あかん？」
「何がです？」
「も～、いじわるせんとって！」
「わからへーん」
「ムラムラする」
「ストレートにも程があるわ」
「光ぅ」
首の後ろや耳の付け根を吸われて悪い気はしない。勝手に盛り上がっている謙也も密着しているおかげで嫌でもわかる。ほっといたらこのまま腰振るんちゃうかな、選択肢を増やしかけて流石にやめた。
「ちゃんとベッドでするならええけど」
「え～」
「風呂ン中で賢者タイムとか嫌やし」
「何？」
「何でも」
「あかんの～？」
「あかん」
「……ほな、ベッド行こ」
しおらしい声に思わず吹き出す。かわいい人。体をねじってキスを迫り、腕を伸ばして首に絡める。赤い顔の謙也に体をすり寄せた。
「100数えるまで待って」
いっつもあっくんに言うとるやろ？笑ってやると頭を抱えて、早口に数字を数えだした。


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あっくんはおばあちゃんちか白石くんちにいるんだと思うよ！あっくんと一緒にお風呂で100数える光が見たい。