言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'07.06.Thu
不気味な夜を見た。
初めて江戸へ出た夜、これから住処になる屋敷の中で戸惑っているのは俺だけだった。割り当てられた部屋で各々仕事をしていたらしい。俺はどうしたらいいかわからず、土方の部屋で邪魔をしていた。
江戸へ上る準備に忙しかったせいで、この…真選組と名付けられたむさ苦しい集団は、むさ苦しさが増している。らしくない無精髭を生やした土方は、隣で転がる俺を完全に無視していた。
真剣な横顔。…仲間であった存在が、上司になってしまった。幕府の駒になることは怖くない。怖いのは、変わることだ。
「…ねぇ土方さん、暇でさァ」
「ガキはさっさと寝ろ」
「ガキじゃねぇよ、真選組一番隊隊長だぜ」
「……」
久しぶりにこっちを見た。クマができて目つきの悪さに拍車がかかっている。どっちが悪人だかわからない。
嫌そうな顔しやがって。ほんとに迷惑だと思ってるなら、俺を連れてこなきゃよかったのに。
諦めて溜息を吐く。うつむいたので、まさか手が伸びてきているとは思わなかった。
「……わかりやした、部屋帰って…!?」
「構ってやるからおとなしくしやがれ」
「あっ」
噛みつく口づけからとっさに逃げようとした。なのにいとも簡単に捉えられ、乱暴に唇をこじ開けられる。
勢いに任せて押し倒されて、ほとんど同時に着物を払って性器を握られた。悲鳴は食われる。
「ば、か…やだっ」
「ンだよ、欲しかったんじゃねぇのかよ。反応してっぜ」
「やっ」
痛い。押しつけられた畳も肌を這う手も。
初めてじゃない。江戸へ来る前、乙女のように顔を赤らめた土方を見た。
こんなに酷くはなかった。
無我夢中で土方から逃げる。どこかを蹴ったかもしれない。だけど確認する余裕もなく、部屋を飛び出して縁側を走り抜ける。
夜空を見上げると無機質な動物が飛んでいた。怖い。俺は何処へ来たのだろうか。
夜風に当たると落ち着いてきて、ついでに大変なことになっているものにも気づいてしまった。畜生、あの変態が変なこと教えるから。
こぼれてきた涙を拭い、自分の部屋がわからないから土方の部屋へ戻る。机のそばでうずくまる男に近づいた。
「……お前…鳩尾入ったぞ…」
「……土方さん、ゆっくり して、下せぇよ。怖くて寝れないんでさぁ」
これからここで過ごすのだけど
初めて江戸へ出た夜、これから住処になる屋敷の中で戸惑っているのは俺だけだった。割り当てられた部屋で各々仕事をしていたらしい。俺はどうしたらいいかわからず、土方の部屋で邪魔をしていた。
江戸へ上る準備に忙しかったせいで、この…真選組と名付けられたむさ苦しい集団は、むさ苦しさが増している。らしくない無精髭を生やした土方は、隣で転がる俺を完全に無視していた。
真剣な横顔。…仲間であった存在が、上司になってしまった。幕府の駒になることは怖くない。怖いのは、変わることだ。
「…ねぇ土方さん、暇でさァ」
「ガキはさっさと寝ろ」
「ガキじゃねぇよ、真選組一番隊隊長だぜ」
「……」
久しぶりにこっちを見た。クマができて目つきの悪さに拍車がかかっている。どっちが悪人だかわからない。
嫌そうな顔しやがって。ほんとに迷惑だと思ってるなら、俺を連れてこなきゃよかったのに。
諦めて溜息を吐く。うつむいたので、まさか手が伸びてきているとは思わなかった。
「……わかりやした、部屋帰って…!?」
「構ってやるからおとなしくしやがれ」
「あっ」
噛みつく口づけからとっさに逃げようとした。なのにいとも簡単に捉えられ、乱暴に唇をこじ開けられる。
勢いに任せて押し倒されて、ほとんど同時に着物を払って性器を握られた。悲鳴は食われる。
「ば、か…やだっ」
「ンだよ、欲しかったんじゃねぇのかよ。反応してっぜ」
「やっ」
痛い。押しつけられた畳も肌を這う手も。
初めてじゃない。江戸へ来る前、乙女のように顔を赤らめた土方を見た。
こんなに酷くはなかった。
無我夢中で土方から逃げる。どこかを蹴ったかもしれない。だけど確認する余裕もなく、部屋を飛び出して縁側を走り抜ける。
夜空を見上げると無機質な動物が飛んでいた。怖い。俺は何処へ来たのだろうか。
夜風に当たると落ち着いてきて、ついでに大変なことになっているものにも気づいてしまった。畜生、あの変態が変なこと教えるから。
こぼれてきた涙を拭い、自分の部屋がわからないから土方の部屋へ戻る。机のそばでうずくまる男に近づいた。
「……お前…鳩尾入ったぞ…」
「……土方さん、ゆっくり して、下せぇよ。怖くて寝れないんでさぁ」
これからここで過ごすのだけど
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2006'07.05.Wed
大嘘を吐くのは得意だった。
その瞬間何故だか涙が零れ始めて、自分がぶっ壊れたんじゃないかってうろたえながらも俺は泣くのをやめる気は一切なかった。つんとするほど甘い飴が一粒、完全に俺を打ち負かした。
首が飛ぶ思いを何度もした。五体満足が不思議なほど戦に組み込まれ、命を奪い、また何かを失ってきた。
びっくりするほど、楽しいと思っていた一瞬だって、あった。
平気だって負けないって誰にだって笑顔で言ってやった。どんな奴にだって信じさせたし自分だってそう信じてた。
そこで死にそうになっている少女にだって、絶対仇を取ってやるって、持ってもいない正義感を振り回した。
赤い 飴が一粒
家はそんなに裕福じゃなかったけどそれなりの生活をしていた。時々食べれる団子の味を思い出したりしていた。
そんなときに、死にかけた少女が差し出した飴。どんな意味があったのか、それは今でもわからない。
それを口に含んだ瞬間、始めて味というものを知った気になって、そこでやっとここ数ヶ月俺は全く生きていなかったことに気がついた。
だらだらと涙を流しながら、甘い刺激を感受する。俺はどうしてこの世界に生まれたんだろう。
戦闘から逃げたくなったのは、あのときが最初で最後だ。しばらくすれば飴は溶け、涙も止まる。
そして俺は再び死人になった。
あの少女をどうしたか覚えていない。
今更それが悔やまれる。目の前にあった命さえ、守りぬけなかった己を恨む。
だから俺は絶対に
その瞬間何故だか涙が零れ始めて、自分がぶっ壊れたんじゃないかってうろたえながらも俺は泣くのをやめる気は一切なかった。つんとするほど甘い飴が一粒、完全に俺を打ち負かした。
首が飛ぶ思いを何度もした。五体満足が不思議なほど戦に組み込まれ、命を奪い、また何かを失ってきた。
びっくりするほど、楽しいと思っていた一瞬だって、あった。
平気だって負けないって誰にだって笑顔で言ってやった。どんな奴にだって信じさせたし自分だってそう信じてた。
そこで死にそうになっている少女にだって、絶対仇を取ってやるって、持ってもいない正義感を振り回した。
赤い 飴が一粒
家はそんなに裕福じゃなかったけどそれなりの生活をしていた。時々食べれる団子の味を思い出したりしていた。
そんなときに、死にかけた少女が差し出した飴。どんな意味があったのか、それは今でもわからない。
それを口に含んだ瞬間、始めて味というものを知った気になって、そこでやっとここ数ヶ月俺は全く生きていなかったことに気がついた。
だらだらと涙を流しながら、甘い刺激を感受する。俺はどうしてこの世界に生まれたんだろう。
戦闘から逃げたくなったのは、あのときが最初で最後だ。しばらくすれば飴は溶け、涙も止まる。
そして俺は再び死人になった。
あの少女をどうしたか覚えていない。
今更それが悔やまれる。目の前にあった命さえ、守りぬけなかった己を恨む。
だから俺は絶対に
2006'06.25.Sun
星屑をぶち込んだカクテルを一杯。
日の光で溶かした情熱と氷は先に混ぜておく。蜂蜜のかけらと砂糖菓子、優しさを込めたアップルパインをミキサーにかけて、雷を混ぜて更にミックス。音と光を絡めたミステリーはお好みで。
ミラーボールの青を落とし、最後に全部、混ぜる、混ぜる。
グラスは夜霧で作って妖しさを塗ったものを使う。キャッツアイをいち、に、さん。
怪奇で狂気でハッピーエンドを夢見る少女を見つけたら、最後の仕上げに涙を一粒失敬しましょう。
さぁ召し上がれ、ドラゴンにも負けないカクテル。
日の光で溶かした情熱と氷は先に混ぜておく。蜂蜜のかけらと砂糖菓子、優しさを込めたアップルパインをミキサーにかけて、雷を混ぜて更にミックス。音と光を絡めたミステリーはお好みで。
ミラーボールの青を落とし、最後に全部、混ぜる、混ぜる。
グラスは夜霧で作って妖しさを塗ったものを使う。キャッツアイをいち、に、さん。
怪奇で狂気でハッピーエンドを夢見る少女を見つけたら、最後の仕上げに涙を一粒失敬しましょう。
さぁ召し上がれ、ドラゴンにも負けないカクテル。
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