言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'06.28.Wed
…友達カップルを参考に(GW前に)書いた奴。発掘。
大学生で三笠、学部は別。
大学生で三笠、学部は別。
「おい…あれが噂の笠井の彼氏か?」
「うわっまじで?」
授業が終わり、教師が出ていってから入ってきた男。彼は教室に視線を巡らせ、まっすぐ笠井の元へ歩いていく。
「お疲れ。どこで飯食う?」
「次もこの教室だからここ。買ってきた?」
「はい」
笠井の隣に座って男はビニール袋を差し出した。ランチはたこ焼きらしい。この大学でたこ焼きを手に入れるには、一旦敷地を出なければならない。チャリ5分、階段を降りれば弁当を売ってることを考えると、わざわざ買いに行くまでもないという気になる。
「あ、まだあったかい」
「終わる時間計算して買いに行ったからな…ってお前が言ったんだろうがよ」
「いただきまーす」
「……」
噂の彼氏の方は不満げな顔を一瞬しながらも、鞄からパンを出して食べ始める。何となく涙を誘う姿だ。
「…やっぱほんとだったんだ、女王笠井…」
「あれ、彼氏経済だろ?学部違うのにわざわざこっちまで来るか?」
「すげぇな…何か色々」
単位がどうとかバイトがどうとか、笠井たちは何気ない会話を交わしている。ただ端々に、笠井の優位が感じられた。
「今度の連休どっか行く?俺1日休みもらえんだけど」
「…やだ。俺が人多いとこ嫌いなの知ってんじゃん」
「いや、せっかくだしと思って」
「……」
「聞いただけだって」
「行かない。どっちにしろ俺稼ぎ時だから全部バイトだし」
「わかった。……」
「…何でそんな不満そうなの。拗ねるんだったら俺がバイト決めたときに言ってくんないと困るよ」
「だから…いいって。わかったよ」
「……」
「…今日もバイトだろ?俺時間合わせて迎えに行くから」
「うん」
離れたところでの会話だったが、笠井の豹変ぶりに友人達は顔を見合わせる。あれが笠井女王か。
「帰りどうすんだ?」
「先輩次は?」
「空き。どうする?」
「鞄持ってー」
「…じゃあどっかで待っとくか、図書館か食堂か…」
「一緒に受ける?」
「…大丈夫か?」
「人数多い授業だからわかんないよ。俺の代わりにノート取って」
「無理、絶対寝る。お前らんとこ意味わかんねぇ」
「経済の方がわかんないよ」
あ、それちょうだい。彼氏のパンを奪って笠井はそっちを食べ始めるが、彼氏がたこ焼きに伸ばした手は払い落とした。
「…お前食い過ぎ!俺お前とつき合いだしてから同じペースで食ってるから太ったんだけど」
「あっそ」
「……」
「それ以上太ったら別れるよ」
「げっ…無茶言うな」
彼氏のコメントに、友人たちは思わず頷く。笠井の胃袋は、きっと宇宙なのだ。
「あ、辰巳先輩」
教室に入ってきた男を笠井が呼び止めた。隣どうぞ、と嬉々として勧める。
「ありがとう。…三上はこっちで飯食ってるのか」
「ほっとけ。どうせ友達少ないですよ」
「辰巳先輩来たから先輩帰っていいよ」
「……あ、そうですか…」
「いたいならいいけど」
「いや…じゃあ俺情報棟にいるわ。オークション見てくる」
「うん」
「終わったら来るから」
「はい」
「おぅ」
昼食のゴミを笠井から受け取り、彼はじゃあなと教室を出る。
「…笠井、前に見かけたときより三上の服従度が上がってるぞ」
「いいんですよ、あの人Sだから」
「……そうか」
「歯形見ます?」
「いや、いい」
…釣り合いのとれたカップルではあるらしい。
「うわっまじで?」
授業が終わり、教師が出ていってから入ってきた男。彼は教室に視線を巡らせ、まっすぐ笠井の元へ歩いていく。
「お疲れ。どこで飯食う?」
「次もこの教室だからここ。買ってきた?」
「はい」
笠井の隣に座って男はビニール袋を差し出した。ランチはたこ焼きらしい。この大学でたこ焼きを手に入れるには、一旦敷地を出なければならない。チャリ5分、階段を降りれば弁当を売ってることを考えると、わざわざ買いに行くまでもないという気になる。
「あ、まだあったかい」
「終わる時間計算して買いに行ったからな…ってお前が言ったんだろうがよ」
「いただきまーす」
「……」
噂の彼氏の方は不満げな顔を一瞬しながらも、鞄からパンを出して食べ始める。何となく涙を誘う姿だ。
「…やっぱほんとだったんだ、女王笠井…」
「あれ、彼氏経済だろ?学部違うのにわざわざこっちまで来るか?」
「すげぇな…何か色々」
単位がどうとかバイトがどうとか、笠井たちは何気ない会話を交わしている。ただ端々に、笠井の優位が感じられた。
「今度の連休どっか行く?俺1日休みもらえんだけど」
「…やだ。俺が人多いとこ嫌いなの知ってんじゃん」
「いや、せっかくだしと思って」
「……」
「聞いただけだって」
「行かない。どっちにしろ俺稼ぎ時だから全部バイトだし」
「わかった。……」
「…何でそんな不満そうなの。拗ねるんだったら俺がバイト決めたときに言ってくんないと困るよ」
「だから…いいって。わかったよ」
「……」
「…今日もバイトだろ?俺時間合わせて迎えに行くから」
「うん」
離れたところでの会話だったが、笠井の豹変ぶりに友人達は顔を見合わせる。あれが笠井女王か。
「帰りどうすんだ?」
「先輩次は?」
「空き。どうする?」
「鞄持ってー」
「…じゃあどっかで待っとくか、図書館か食堂か…」
「一緒に受ける?」
「…大丈夫か?」
「人数多い授業だからわかんないよ。俺の代わりにノート取って」
「無理、絶対寝る。お前らんとこ意味わかんねぇ」
「経済の方がわかんないよ」
あ、それちょうだい。彼氏のパンを奪って笠井はそっちを食べ始めるが、彼氏がたこ焼きに伸ばした手は払い落とした。
「…お前食い過ぎ!俺お前とつき合いだしてから同じペースで食ってるから太ったんだけど」
「あっそ」
「……」
「それ以上太ったら別れるよ」
「げっ…無茶言うな」
彼氏のコメントに、友人たちは思わず頷く。笠井の胃袋は、きっと宇宙なのだ。
「あ、辰巳先輩」
教室に入ってきた男を笠井が呼び止めた。隣どうぞ、と嬉々として勧める。
「ありがとう。…三上はこっちで飯食ってるのか」
「ほっとけ。どうせ友達少ないですよ」
「辰巳先輩来たから先輩帰っていいよ」
「……あ、そうですか…」
「いたいならいいけど」
「いや…じゃあ俺情報棟にいるわ。オークション見てくる」
「うん」
「終わったら来るから」
「はい」
「おぅ」
昼食のゴミを笠井から受け取り、彼はじゃあなと教室を出る。
「…笠井、前に見かけたときより三上の服従度が上がってるぞ」
「いいんですよ、あの人Sだから」
「……そうか」
「歯形見ます?」
「いや、いい」
…釣り合いのとれたカップルではあるらしい。
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