言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2009'09.23.Wed
ハイペース?今だけやったらすいません。11ぐらいまでは書いてます。いつまで続くのかはよくわからない。
一応適当に書いてますがもし難波がわからない人にとってはぽかーんな部分があったらすいません。連載終わってまとめるときには直します。
あー難波行きたい。まさかこんなに難波が恋しくなる日が来るとは思いませんでした。キタ寄りだったのに。
「ふっふっふ……」
「謙也キモい」
「やかましい!見ろ、俺の実力!」
「あー、はいはい。……カンニングでもしたんか?」
「それが親友のセリフか!」
白石は謙也の手から答案用紙を受け取り、計算ミスでもなさそうやな、と謙也を見た。なんと失礼な男だろう。今までだってひどい成績ばかりだったわけではないというのに。テストが終了し、あとは終業式を残すのみとなった。そして迎える夏休み、テニス三昧の日々が待っている。
「どうしたんやこの成績」
「朝散歩から帰ってきて、時間余るから勉強しとってん」
「ほー、賢い!」
「俺はやればできる男やっちゅー話や!」
「まぁそれは知らんけど」
「知っとけ」
「謙也も毎日毎日よーつきあったるな。顔も見たないとか言うとったくせに」
「あ……あれは言葉の文やろ……財前かて気にしとらんし」
「ほんまに?」
「だって毎朝電話して来よるで」
「それとは別やろ。お前に顔も見たない、って言われて財前が傷ついてないって、本人からちゃんと聞いたか?」
「嫌やったら毎日俺誘わんやろ」
「さぁ?財前の考えることはわからん」
「……」
あれから毎日続いている早朝の散歩の中で、財前の変化はない。いつも通りだらしない格好で面倒臭そうに謙也に返答する。それでもちゃんと目を合わせてくれるし、そもそも呼び出してくるぐらいだから謙也が自分を嫌っているなんて思っていないはずだ。謙也のリアクションでもわかるだろう。それでも白石の言葉が不安になる。
「今日から部活再開や。全国やな」
「俺も試合出たいな―」
「レギュラーになってから言えや。ま、3年抜けたら謙也は入るやろけどな」
「それが複雑や」
「パーフェクトな俺と自分を比べようなんて100年早いで」
「はいはい。ちょーしのってすんません。頼むで白石部長」
「当然や」
帰り支度を整えて部長へ向かう。テスト期間の間何もしていなかったわけではないが、それでも体は多少鈍っているだろう。自分に試合の出番が回って来ることはないだろうが、気を抜くつもりは一切ない。途中で前を歩く財前を見つけて思わず顔が緩む。
「ざーいざん」
近づいていって肩を叩こうとするとすっと体を引かれ、嫌そうな顔で謙也を見た。髪をセットして耳にはピアス。久しぶりにその姿を見た気がする。
「……こんにちは、白石部長」
「なんでナチュラルに俺シカトすんの」
「うざいからに決まってますわ」
「ほんま正直やなお前……」
「それぐらいにしたりぃ」
白石がけらけら笑って財前の肩を叩いた。そのまま部室まで肩を押しながら、夏から部長やらへん?と顔を寄せている。
「嫌やって、何回言わすんすか」
「ええでー部長は。オサムちゃんパシらせ放題や」
「白石そんなことしとるんかい」
「おっさんパシらせたっておもろいことなんもないんでええんすわ」
「嫌な後輩もイビり放題や」
「それはあかんやろ!」
「謙也もいじめ放題や」
「俺!?」
白石と財前で謙也を見て、どきりとして足を止める。しかし財前はおもんな、と呟いて白石を振り払った。逃げるように部室に入っていく。
「あかんかぁ。やっぱ俺しかおらんな」
「な、なんやねん今の」
「何が?」
「俺いじめて楽しいか!?」
「せやから財前おもんないってゆうとったやん」
「つーかなんで俺!?」
「財前って謙也のこと嫌いなんかと思って」
「ハァ!?」
「だって財前が挨拶せんの謙也ぐらいやし」
「……ハァ?」
まさか。止まってしまった謙也を置いて白石が部室へ入り、慌てて追いかける。目に飛び込んだのはユウジの袖を引く財前の姿で、聞いたことのない声で甘えていてぎょっとした。
「ねーユウジ先輩?約束は守らんとねー?」
「嘘や~……ほんまありえん」
「めっちゃ楽しみにしてますから」
「ええ顔すぎるやろ……」
「なんや楽しそうやな」
「……総合順位で賭けとったんや……」
「あーあ、財前くんに本気出さしてもーたな」
「光勉強してへんって言うてたやん!」
「天才ですいません」
「ごっつ腹立つ!」
「……ユウジ、財前のこと光って呼んどったっけ?」
思わず口にした言葉にユウジが気づき、財前と謙也を見比べた。ひょいと財前の肩を抱く。
「仲良しやしな?」
「ね?」
あれ、なんやこれ。胸騒ぎのわけがわからない。ジャージを忘れた、と教室へ戻る財前が隣を通るときに緊張が走る。
「……なぁ、ユウジって、財前のこと好きなん?」
「アホか、俺は小春一筋や!はよ生徒会終わらんかなあ」
「やって、あんな」
「ノリやん」
「そんなもん?」
「そんなもん。何?謙也くんもしかして財前のこと好きなん?」
「すっ、好きちゃうわ!あんな生意気な後輩!」
思わず返した言葉に白石が溜息をつく。後ろ、と言われても、振り返ることはできなかった。
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