言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'02.13.Mon
しまった、と男は唇を噛んだ。
しまった。ふっと煙草が吸いたい、と気を抜いた隙に、背中に押し当てられた拳銃。
そろそろ世界は暗くなる。昼も夜も拒絶するこのわずかな時間が、男ののわずかな活動時間だった。
それなのに気を抜くなんてどうかしている。男は舌打ちをして、銃の先の気配を探った。
昼の賑やかな世界には溶け込めなかった。あんなに笑えなかったし、あんなに叫べなかった。
夜の穏やかな世界には溶け込めなかった。あんなに泣けなかったし、あんなに黙れなかった。
だから昼も夜も必要としないこのわずかな時間にだけ、男は存在を認めていた。
起き上がって、煙草を吸い、笑いながら仕事を請け、黙って仕事をする。泣きながら片付け、叫びながら寝床へ戻る。
「お前か、ここ最近俺をつけてるのは」
拳銃は見当違いなことを言った。男はこの時間にしかいないのに。
他の誰かがしていたのだろう。煙草を吸っていいかと聞くと、別にあるらしい拳銃が足元のコンクリートを削った。
しまった。洗濯物を取り込んでくるのを忘れた。
もう何日も干しっぱなしにしているのだ。昼も夜も男は知らないから、その間に雨が降っていてもわからない。
まもなく昼が終わって夜になる。
さぁそれまでに、終わらせよう。
しまった。ふっと煙草が吸いたい、と気を抜いた隙に、背中に押し当てられた拳銃。
そろそろ世界は暗くなる。昼も夜も拒絶するこのわずかな時間が、男ののわずかな活動時間だった。
それなのに気を抜くなんてどうかしている。男は舌打ちをして、銃の先の気配を探った。
昼の賑やかな世界には溶け込めなかった。あんなに笑えなかったし、あんなに叫べなかった。
夜の穏やかな世界には溶け込めなかった。あんなに泣けなかったし、あんなに黙れなかった。
だから昼も夜も必要としないこのわずかな時間にだけ、男は存在を認めていた。
起き上がって、煙草を吸い、笑いながら仕事を請け、黙って仕事をする。泣きながら片付け、叫びながら寝床へ戻る。
「お前か、ここ最近俺をつけてるのは」
拳銃は見当違いなことを言った。男はこの時間にしかいないのに。
他の誰かがしていたのだろう。煙草を吸っていいかと聞くと、別にあるらしい拳銃が足元のコンクリートを削った。
しまった。洗濯物を取り込んでくるのを忘れた。
もう何日も干しっぱなしにしているのだ。昼も夜も男は知らないから、その間に雨が降っていてもわからない。
まもなく昼が終わって夜になる。
さぁそれまでに、終わらせよう。
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