言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2010'04.28.Wed
「ぶーっ」
「……ふてくされたってしょうがないだろ、誠二が悪いんだから」
「俺は悪くねーっ!」
「やかましい」
「あでっ」
後頭部に衝撃が走り、藤代はベンチに崩れた。凶器のペットボトルがその横顔に当てられる。ひやりとした感覚に目を閉じた。頭は痛い、足も痛い。我慢できない。ボールを蹴りたい。
「――カントクッ!俺出れます!」
「……馬鹿言うな」
「あのねー誠二、」
「だって俺まだやりたいっ、あんなの悔しい!卑怯だ!」
「まー確かに、足引っ掛けるのはうまかったですよねー相手。ね、監督」
「……」
「誠二のこけ方もうまかったけどね、おかげで1点もらったし」
「カントクー!」
「やかましい」
「イッ!……ツ〜……」
再び同じ所を殴られた。振り返って犯人から凶器を奪う。
「中西先輩ッ!俺がこれ以上馬鹿になったらどーすんすかッ」
「おバカの自覚はあるわけね」
「キーッ!」
「あ、そろそろ後半始まるね」
笠井が隣を立って軽く屈伸をする。中西が首に巻いていたタオルを外し、藤代の顔を覆って後ろで縛った。汗臭い!藤代が騒いでもがくのを軽くどつく。
代わりのメンバーが藤代の様子に怖気づいていた。確かにこれほどしつこいのは珍しい。タオルをむしり取って藤代は再び桐原に向かっていく。
「カントク!1点入れたら戻ってきますから!」
「その足じゃ無理だ」
「だってあいつらむかつくーっ!」
「やかましいっつってんの!このクソガキ、去勢すっぞコラ」
「別に盛ってねーっス!中西先輩は関係ないでしょ!」
「盛ってんでしょーが、キャンキャンやかましい」
今日の中西はどうも荒れている。笠井がちらりと辰巳に視線を送るが、彼の呆れた溜息を見ると彼はかかわりなさそうだ。とすると。誠二も気づけばいいのになあ、さといのか鈍いのかわからない。
「……まあ中西先輩も落ち着いて。卑怯な手を使わないと俺たちに立ち向かえないやつらなんかちゃちゃっとやっちゃいましょ、勢い任せで中西先輩が怪我しない下さいね」
「さぁどうだかね。あいつらむかつくからあっちは怪我するかもよ」
「怖いなぁ」
「俺もまだ出たいー!」
「怪我人は指くわえて待ってなさい」
気高いまでに残忍に、彼は知らぬ人が見たら優しいだけの笑みを。
思わず控え選手を見た監督から、彼らは目をそらした。
「かわいいかわいいうちのエースをつぶした罪は償ってもらわないとねえ?あんたはこの俺に愛されてるんだから、大人しく待ってなさい。帰ったらフリスビー投げたげる」
「ちぇーっ、せっかくハットトリック狙ってたのに!」
「今度今度」
「あーあ。……じゃーいってらっしゃい」
「行ってきます」
------------
中西は後輩大好きだと思うよ。
「……ふてくされたってしょうがないだろ、誠二が悪いんだから」
「俺は悪くねーっ!」
「やかましい」
「あでっ」
後頭部に衝撃が走り、藤代はベンチに崩れた。凶器のペットボトルがその横顔に当てられる。ひやりとした感覚に目を閉じた。頭は痛い、足も痛い。我慢できない。ボールを蹴りたい。
「――カントクッ!俺出れます!」
「……馬鹿言うな」
「あのねー誠二、」
「だって俺まだやりたいっ、あんなの悔しい!卑怯だ!」
「まー確かに、足引っ掛けるのはうまかったですよねー相手。ね、監督」
「……」
「誠二のこけ方もうまかったけどね、おかげで1点もらったし」
「カントクー!」
「やかましい」
「イッ!……ツ〜……」
再び同じ所を殴られた。振り返って犯人から凶器を奪う。
「中西先輩ッ!俺がこれ以上馬鹿になったらどーすんすかッ」
「おバカの自覚はあるわけね」
「キーッ!」
「あ、そろそろ後半始まるね」
笠井が隣を立って軽く屈伸をする。中西が首に巻いていたタオルを外し、藤代の顔を覆って後ろで縛った。汗臭い!藤代が騒いでもがくのを軽くどつく。
代わりのメンバーが藤代の様子に怖気づいていた。確かにこれほどしつこいのは珍しい。タオルをむしり取って藤代は再び桐原に向かっていく。
「カントク!1点入れたら戻ってきますから!」
「その足じゃ無理だ」
「だってあいつらむかつくーっ!」
「やかましいっつってんの!このクソガキ、去勢すっぞコラ」
「別に盛ってねーっス!中西先輩は関係ないでしょ!」
「盛ってんでしょーが、キャンキャンやかましい」
今日の中西はどうも荒れている。笠井がちらりと辰巳に視線を送るが、彼の呆れた溜息を見ると彼はかかわりなさそうだ。とすると。誠二も気づけばいいのになあ、さといのか鈍いのかわからない。
「……まあ中西先輩も落ち着いて。卑怯な手を使わないと俺たちに立ち向かえないやつらなんかちゃちゃっとやっちゃいましょ、勢い任せで中西先輩が怪我しない下さいね」
「さぁどうだかね。あいつらむかつくからあっちは怪我するかもよ」
「怖いなぁ」
「俺もまだ出たいー!」
「怪我人は指くわえて待ってなさい」
気高いまでに残忍に、彼は知らぬ人が見たら優しいだけの笑みを。
思わず控え選手を見た監督から、彼らは目をそらした。
「かわいいかわいいうちのエースをつぶした罪は償ってもらわないとねえ?あんたはこの俺に愛されてるんだから、大人しく待ってなさい。帰ったらフリスビー投げたげる」
「ちぇーっ、せっかくハットトリック狙ってたのに!」
「今度今度」
「あーあ。……じゃーいってらっしゃい」
「行ってきます」
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中西は後輩大好きだと思うよ。
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