言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2008'11.07.Fri
「今すぐ会いに来てよ」
『無理だ』
「俺のこと嫌いなの?」
『電車がないから』
「……辰巳ってさあ、女の子とつき合ってなくてよかったね」
『女の子とつき合ってればもっと優しくする』
「最低!すけべ!人でなし!」
弁解も何もしない辰巳は電話の向こうで何を考えているのだろう。終電も終わった深夜に電話をかけた自分も悪かったのかもしれないが、そんな対応はないだろう。眠そうな声に溜息をつく。乙女チックな期待をしたわけじゃないが、中西だって成人男子だがかわいい恋人に違いはない。
『用がないなら切るぞ』
「だーかーら〜、今日近所で強盗があったんだって。ひとり暮らしの男のうちに!俺ってばほらか弱いじゃない?犯人捕まってないから怖くって!」
『……侵入されたら背後からエルボー決めて倒れ込んだところに電気あんまをお見舞いしてやれ』
「まだ恨んでるの?心の狭い男ね」
『何とでも。それで?』
「……だからー、……しばらく会ってないからー、声ぐらい聞きたいなって思っても罰は当たらないんじゃない?」
『……お前』
「何よ」
自分で言って恥ずかしくなる。本人を前にすればいくらでも調子に乗ってまくし立ててやるのに、電話越しだと照れるとは我ながら妙だとは思う。相手のリアクションがすぐに見れないせいだろう。何となく体を小さくして、電波に乗って飛んでくる辰巳の溜息を聞いた。
『かわいいな』
「なんで溜息混じりなのよ!」
『お前がこっちくるなら会えるぞ』
「お前すぐそうやって調子に乗るよね。俺がいつまでもお前のこと好きだと思ったら大間違いよ」
『そのときになって焦るから心配するな』
「……辰巳、助けて」
『できる範囲で』
「今すぐ会いたくてしょうがない」
『明日まで我慢だ。お休み』
そして無情にも通話は終了し、あとに響く機械音に耳を澄ませても無駄なこと。がちりと歯を鳴らして携帯を下ろす。
ずっと振り回してきたと思っていたのに、いつの間にか逆にされるがままになっているのが気に食わない。しかし同時にそれも構わないと思っている自分にも気づく。結局自分は辰巳が好きだというだけでそばにいるのであって、形に興味はないのかもしれない。
明日は何を仕掛けてやろうか。ちょっとぐらいおどかしてやらないと気が済まない。明日の予定を考えながら、大人しく布団に潜り込む。
-----------
辰中の日!なんかどっちも不憫!
『無理だ』
「俺のこと嫌いなの?」
『電車がないから』
「……辰巳ってさあ、女の子とつき合ってなくてよかったね」
『女の子とつき合ってればもっと優しくする』
「最低!すけべ!人でなし!」
弁解も何もしない辰巳は電話の向こうで何を考えているのだろう。終電も終わった深夜に電話をかけた自分も悪かったのかもしれないが、そんな対応はないだろう。眠そうな声に溜息をつく。乙女チックな期待をしたわけじゃないが、中西だって成人男子だがかわいい恋人に違いはない。
『用がないなら切るぞ』
「だーかーら〜、今日近所で強盗があったんだって。ひとり暮らしの男のうちに!俺ってばほらか弱いじゃない?犯人捕まってないから怖くって!」
『……侵入されたら背後からエルボー決めて倒れ込んだところに電気あんまをお見舞いしてやれ』
「まだ恨んでるの?心の狭い男ね」
『何とでも。それで?』
「……だからー、……しばらく会ってないからー、声ぐらい聞きたいなって思っても罰は当たらないんじゃない?」
『……お前』
「何よ」
自分で言って恥ずかしくなる。本人を前にすればいくらでも調子に乗ってまくし立ててやるのに、電話越しだと照れるとは我ながら妙だとは思う。相手のリアクションがすぐに見れないせいだろう。何となく体を小さくして、電波に乗って飛んでくる辰巳の溜息を聞いた。
『かわいいな』
「なんで溜息混じりなのよ!」
『お前がこっちくるなら会えるぞ』
「お前すぐそうやって調子に乗るよね。俺がいつまでもお前のこと好きだと思ったら大間違いよ」
『そのときになって焦るから心配するな』
「……辰巳、助けて」
『できる範囲で』
「今すぐ会いたくてしょうがない」
『明日まで我慢だ。お休み』
そして無情にも通話は終了し、あとに響く機械音に耳を澄ませても無駄なこと。がちりと歯を鳴らして携帯を下ろす。
ずっと振り回してきたと思っていたのに、いつの間にか逆にされるがままになっているのが気に食わない。しかし同時にそれも構わないと思っている自分にも気づく。結局自分は辰巳が好きだというだけでそばにいるのであって、形に興味はないのかもしれない。
明日は何を仕掛けてやろうか。ちょっとぐらいおどかしてやらないと気が済まない。明日の予定を考えながら、大人しく布団に潜り込む。
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辰中の日!なんかどっちも不憫!
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