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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'01.19.Sun
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2006'10.28.Sat
たった一押し、それだけでお前に被害を与えることができる。



車道側を歩く男を見ながら考える。背後から大型トラックが迫ってきた。ほら、今だ。その一押しで、命を奪うことができる。

隣の女は男へ手を伸ばし、────その腕を取った。残念、死ねばよかったのにあんな男。



「逢い引きは終わりですかィ」



女と別れて帰ってきた奴に声をかければ、俺の首に掛かった双眼鏡を見て嫌そうな視線を送ってきた。でも今更説教する気にもならないのだろう、文句は何も言わない。どうだ、と聞いただけだ。



「異常なし」

「ほんとに仕事してんのか?」

「してまさァ。あんた待ってたんだぜ」



見回り、腕時計をしているかのように手首を叩く。舌打ちをした土方さんは、待ってろ、と中に入っていった。



憎らしい男だ。多分似たようなことを考えてるに違いない。



ピシッと隊服に着替えて出てきた男と歩き出す。どういう意図か、車道側を歩く男に警告した。突き飛ばしますぜ。



「できるもんならやってるだろうが」

「ですよね」



そんなわけで思い切り体を押してやった。

煙草に火をつけようとしていた副長さんは車道へ転がり出る。運の悪いことに車はなくて、すぐさま戻ってきて俺の胸ぐらにつかみかかった。



「総悟テメェ…」

「土方さんが鈍感なんで思わず」

「誰が鈍感だ、お前の押しで気づかねえ奴がいるかよ」

「……」

「ったく…殺してぇのはわかるが勘弁しろよ」

「……俺今度素っ裸で土方さんの部屋に夜這いに行きまさぁ」

「どんな嫌がらせだよ!?」



ああ、やっぱり鈍感か。俺だってこんな不愉快な思いを率先して伝えようとしてるわけじゃないけど、でも体が動いてしまうから。



「バカだなぁ」

「何でだよ」

「俺はあんたが好きなんですぜ」



鈍感野郎に最後のだめ押し。あとは野となれ山となれ。
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