言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'11.06.Mon
いつからこんなに荷物が重くなったのだろう。恨みさえ覚えながら、船の横切る夜空を見上げる。吐き出した煙で紺が曇ったのが幽霊めいて、思わず手で振り払った。
実体のないものは恐ろしい。そこに姿がなくても土方を攻め続けるから。
「まだ起きてらしたんですか?」
「……」
各自が部屋で飲んでいるのでその食器の回収に、最近入ったばかりの見ない顔が部屋の前を通りかかる。最近入ったのだろう。
「お前は夜目がきくか?」
「え?まあ、鳥目ではないとは思います」
「夜の戦いもできるか」
「……わかりません」
夜は死者が混じる、と土方は思う。腕が鈍る。目が利かないだけじゃない。
「お前が、抱えているものは何だ」
「……恨み」
ひやりと冷たい声。ああ、隊士なんかじゃない。こいつは────
「あんたへの恨みだ」
抱えるものが多すぎる。亡霊に殺されるわけにはいかないほどに。
*
「ちょっ…トシ何で縁側で寝てんの!?飲みすぎ!」
「このままトドメさしやしょうか」
揺り起こされて目を開ける。世界は明るく煙っていた。視界に飛び込む四つの瞳。
「…重てえなあ」
実体のないものは恐ろしい。そこに姿がなくても土方を攻め続けるから。
「まだ起きてらしたんですか?」
「……」
各自が部屋で飲んでいるのでその食器の回収に、最近入ったばかりの見ない顔が部屋の前を通りかかる。最近入ったのだろう。
「お前は夜目がきくか?」
「え?まあ、鳥目ではないとは思います」
「夜の戦いもできるか」
「……わかりません」
夜は死者が混じる、と土方は思う。腕が鈍る。目が利かないだけじゃない。
「お前が、抱えているものは何だ」
「……恨み」
ひやりと冷たい声。ああ、隊士なんかじゃない。こいつは────
「あんたへの恨みだ」
抱えるものが多すぎる。亡霊に殺されるわけにはいかないほどに。
*
「ちょっ…トシ何で縁側で寝てんの!?飲みすぎ!」
「このままトドメさしやしょうか」
揺り起こされて目を開ける。世界は明るく煙っていた。視界に飛び込む四つの瞳。
「…重てえなあ」
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