言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'11.10.Fri
子を背負い山を登る。落ち葉を踏みしめる足を見ながら。秋の色に染まった落ち葉は、母の足をも濡らしていく。目玉まで塗られた気がして目を閉じて、子を背負い直して歩き出す。雪道は足を凍らせた。かじかんだ手で子を支え、時折肩に積もった雪を払う。光る雪に目を刺されて目を閉じた。子と触れ合う肌がどくどくと鳴った。背負う子に叩かれて、若葉の上を歩き出す。柔らかい緑は視線を受け止め、受け流す。青臭い緑の匂いを胸一杯に吸い込んで深呼吸をした。脳まで達した匂いに目を伏せる。背負った子が身じろいだ。じりじりと焼ける音のする砂を踏んで前へ進む。日差しに照りつけられて息が荒れた。汗が浮いて視界を汚し、目を拭う。汗ばんだ母の手から子が滑った。
横殴りの風のような泣き声に母は目を覚ました。泣きじゃくる子に視線をやり、一度は抱き上げるが落とすように布団へ戻す。いっそう声を震わせる子の喉に手を伸ばした。暖かい皮膚に触れたとき、じくんと腹が痛んだ。幼い我が子の首を撫で、赤子を背負って立ち上がる。
横殴りの風のような泣き声に母は目を覚ました。泣きじゃくる子に視線をやり、一度は抱き上げるが落とすように布団へ戻す。いっそう声を震わせる子の喉に手を伸ばした。暖かい皮膚に触れたとき、じくんと腹が痛んだ。幼い我が子の首を撫で、赤子を背負って立ち上がる。
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