言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2007'07.27.Fri
「帰って来ねーと思ったら……!」
「はは……まあ、何もなくてよかったってことで」
「ったく……銀さんだって暇じゃねーのよ」
眼下で眠る神楽を前に、銀時は盛大な溜息を吐く。人の気も知らずにいい気なものだ。
いつまで経っても神楽が帰ってこない、と新八が言い出したのは1時間ほど前だ。昼にも帰ってないらしく、お腹が空いたら帰ってくるの法則から外れたことは今まで滅多になかったからさすがに心配になって探しに出た。
どうやらこの嫁入り前の娘さんは、昼からずっとここで寝ていたらしい。どこの誰が作ったのか知らないが、公園の奥まったところにハンモックが張ってある。
「神楽ちゃん、起きなよ。なんでこんなとこで寝てんの?」
「ん〜……あれ、新八お早う」
「お早うじゃないよ、帰ってこないから心配したじゃん」
「ったく、面倒な小娘だな」
「だって靴がないアル」
「靴?」
「真選組のワンちゃんに持って行かれたヨ。警察のくせに泥棒ネ!訴えてやる!」
またあいつとか。立派な社会人のくせにいつまで神楽に構うつもりなのだろう。いや、あの若さであんな仕事をしているからこそ神楽ぐらいしか付き合える相手がいないのだろうが、構い方が子どもすぎる。
「銀ちゃんおんぶ」
「はあ?」
「だって靴がないヨ」
膨れっ面の神楽に溜息を吐く。昼間はアスファルトが熱くて裸足では帰れなかったらしい。どうやら沖田との一戦は納得のいかないものだったらしく、寝起きではあるがそれ以上に膨れっ面だ。
「……しゃーねえなあ……新八は先に定春連れて帰ってろ、俺こいつつれて真選組行ってくるわ」
「怪我しないで下さいよ」
「喧嘩前提みたいな言い方やめてくんない」
神楽が飛びついてきて一瞬首が締まった。意識が飛びかけてついさっきの発言を後悔する。上機嫌の神楽を背中に乗せて、新八と別れて真選組の屯所へ向かう。
「わーい!おんぶ!」
「暴れるな!叩き落とすぞ、クソ……グラマーなお姉ちゃんならともかくこんなぺったん、イテッ、神楽ちゃんやめなさい!ハゲる!」
「レディーに対して失礼ヨ!」
「レディーは公務員と喧嘩しません!」
捨てていきたくなりながら、一度言い出したことなので神楽に引く気配がない。仕方なく背負ったまま屯所の前についた。
「はい神楽ちゃん、ご指名」
「出てこい童貞ー!」
最低の誘い文句を大音量で叫ぶと、すぐに土方が飛び出してくる。お前童貞なの!?にわかに喜んだ銀時に土方が思わず手を挙げる。
「人んちの前で何叫んでんだ!しょっぴくぞ!」
「お前んちの童貞が私の靴盗んだアル!今すぐ返したら酢昆布1ヶ月分で許してやるヨ」
「……総悟かあ?あいつァ何してんだ」
一緒に出てきた山崎に呼んでくるように伝え、土方は呆れた様子で煙草に火をつけた。それから神楽と銀時をうさんくさそうに見比べる。
「そうしてると親子だな」
「俺は失敗したことはありません。お前なんかホラ水子霊いっぱいついてそうだけど」
「まあそれぐらいモテはするが俺はお前みたいにお気楽な立場じゃないんでなあ」
「やっぱり童貞!?」
「ちげえ!」
「呼びましたか童貞」
「たたっ斬るぞ……」
ようやく出てきた身内の敵を睨みつける。靴返せヨ、神楽の抗議に沖田は顔をしかめた。胡散臭そうに銀時と神楽を見比べる。
「何ですかィそれ」
「テメーのせいだよ。結構重いんだから早く靴ちょうだい」
「んなもん捨てて来やした」
「ちょっ……」
銀時の抗議より早く神楽の蹴りが飛ぶ。庭で騒ぎだしたふたりを見て溜息を吐いた。軽くなった肩を回す。しばらくしたいままにさせておき、途中で土方の手首を掴んで時間を見る。
「神楽ーぁ、そろそろ帰るぞー」
「はーいっ!」
「何しに来たんだお前ら」
「はは……まあ、何もなくてよかったってことで」
「ったく……銀さんだって暇じゃねーのよ」
眼下で眠る神楽を前に、銀時は盛大な溜息を吐く。人の気も知らずにいい気なものだ。
いつまで経っても神楽が帰ってこない、と新八が言い出したのは1時間ほど前だ。昼にも帰ってないらしく、お腹が空いたら帰ってくるの法則から外れたことは今まで滅多になかったからさすがに心配になって探しに出た。
どうやらこの嫁入り前の娘さんは、昼からずっとここで寝ていたらしい。どこの誰が作ったのか知らないが、公園の奥まったところにハンモックが張ってある。
「神楽ちゃん、起きなよ。なんでこんなとこで寝てんの?」
「ん〜……あれ、新八お早う」
「お早うじゃないよ、帰ってこないから心配したじゃん」
「ったく、面倒な小娘だな」
「だって靴がないアル」
「靴?」
「真選組のワンちゃんに持って行かれたヨ。警察のくせに泥棒ネ!訴えてやる!」
またあいつとか。立派な社会人のくせにいつまで神楽に構うつもりなのだろう。いや、あの若さであんな仕事をしているからこそ神楽ぐらいしか付き合える相手がいないのだろうが、構い方が子どもすぎる。
「銀ちゃんおんぶ」
「はあ?」
「だって靴がないヨ」
膨れっ面の神楽に溜息を吐く。昼間はアスファルトが熱くて裸足では帰れなかったらしい。どうやら沖田との一戦は納得のいかないものだったらしく、寝起きではあるがそれ以上に膨れっ面だ。
「……しゃーねえなあ……新八は先に定春連れて帰ってろ、俺こいつつれて真選組行ってくるわ」
「怪我しないで下さいよ」
「喧嘩前提みたいな言い方やめてくんない」
神楽が飛びついてきて一瞬首が締まった。意識が飛びかけてついさっきの発言を後悔する。上機嫌の神楽を背中に乗せて、新八と別れて真選組の屯所へ向かう。
「わーい!おんぶ!」
「暴れるな!叩き落とすぞ、クソ……グラマーなお姉ちゃんならともかくこんなぺったん、イテッ、神楽ちゃんやめなさい!ハゲる!」
「レディーに対して失礼ヨ!」
「レディーは公務員と喧嘩しません!」
捨てていきたくなりながら、一度言い出したことなので神楽に引く気配がない。仕方なく背負ったまま屯所の前についた。
「はい神楽ちゃん、ご指名」
「出てこい童貞ー!」
最低の誘い文句を大音量で叫ぶと、すぐに土方が飛び出してくる。お前童貞なの!?にわかに喜んだ銀時に土方が思わず手を挙げる。
「人んちの前で何叫んでんだ!しょっぴくぞ!」
「お前んちの童貞が私の靴盗んだアル!今すぐ返したら酢昆布1ヶ月分で許してやるヨ」
「……総悟かあ?あいつァ何してんだ」
一緒に出てきた山崎に呼んでくるように伝え、土方は呆れた様子で煙草に火をつけた。それから神楽と銀時をうさんくさそうに見比べる。
「そうしてると親子だな」
「俺は失敗したことはありません。お前なんかホラ水子霊いっぱいついてそうだけど」
「まあそれぐらいモテはするが俺はお前みたいにお気楽な立場じゃないんでなあ」
「やっぱり童貞!?」
「ちげえ!」
「呼びましたか童貞」
「たたっ斬るぞ……」
ようやく出てきた身内の敵を睨みつける。靴返せヨ、神楽の抗議に沖田は顔をしかめた。胡散臭そうに銀時と神楽を見比べる。
「何ですかィそれ」
「テメーのせいだよ。結構重いんだから早く靴ちょうだい」
「んなもん捨てて来やした」
「ちょっ……」
銀時の抗議より早く神楽の蹴りが飛ぶ。庭で騒ぎだしたふたりを見て溜息を吐いた。軽くなった肩を回す。しばらくしたいままにさせておき、途中で土方の手首を掴んで時間を見る。
「神楽ーぁ、そろそろ帰るぞー」
「はーいっ!」
「何しに来たんだお前ら」
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