言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2007'07.06.Fri
色々とひどい衝動だけで書いてしまったニオブンと最強幸村様
「うおっ!」
とっさにしゃがんだブン太の頭上をレーザービーム、──正確にはレーザービームもどきが通過する。しんと静まり返ったテニスコートに、ボールが落ちる音だけが響いた。
「──よっ、ブンちゃん天才的ぃ!」
「テッメェ……わざとやったな!?」
「んまっブンちゃんひどい!俺のレーザービームは練習中やけ、しくじっただけじゃあ。まあまあ、当たらんかったんやから」
「当たってこの俺に傷がついたらどーっすんだよ!」
「男なのにギャーギャー言いなさんな」
「わっかんねえだろ、この顔で一財稼げるかもしれねーだろうが!」
「……ふん、ブン太みたいにデリカシーのない男が何を」
ああ、また始まった。ブン太コートのジャッカルは頭を押さえる。もうこの際つき合ってようがセフレだろうがどうでもいいから、部活中に揉めるのだけは勘弁してほしい。まるでタイミングを見計らったかのように、頼みの綱の真田もゲーム中でこっちに気づいていない。
「もう少し落ち着いたらどうですか」
「……だってな柳生ッ、信じられるかッ!?こいつ俺が便所行った間に寝とるんじゃ!」
「だーかーらー謝っただろうが!つーかムード作るだけ作って便所ってお前の方がヒデェだろ!」
「生理現象じゃろ!何?ブン太はそういうプレイをお望み?変態やの」
「変態はどっちだッ機嫌直さねえから俺が」
「わーっ!」
放送禁止の予感がしてジャッカルがブン太の口を塞ぐ。すぐに暴れて振り払い、怒りの矛先は一瞬ジャッカルに向いた。ビッタンといい音をさせてブン太はジャッカルの頭を叩く。何となく推測のついたらしい柳生は若干赤面しつつも仁王をたしなめた。
「仁王くんも、もう解決しているのなら引っ張り出すのはやめなさい」
「俺はあんなことで誤魔化されん」
「わかりましたからせめて部活中はやめなさい」
「柳生の言う通りだぜ。俺があんっだけ尽くしてやって、まだ引きずってんのかよ」
「へたくそ」
「んなっ!?」
「俺の心は繊細なんじゃ、簡単には癒されん」
「……いい加減にしろよこの早漏!」
間に合わなかったジャッカルはしゃがみ込んだ。このふたりに関わったおかげで余計な知識ばかり増えていく。俺の純情を返せ。
「ほー?あんだけよがっといてよう言うなあ」
「ばぁーか、お前が可哀想だから演技してやってんだろうが」
「生意気な……」
「ふたりとも帰っていいよ」
にらみ合うふたりの間に入ったのは我らが部長・幸村精市。笑顔をたたえて問題のふたりを見る。
「ゆ……幸村くん……」
「聞こえなかった?帰っていいよ」
「幸村、」
「もう言わない。ジャッカルと柳生はそのままシングルスで続けて。邪魔者はさっさとコートから出る」
「「……」」
お互い視線で責任を擦り付けあいながら、しぶしぶ更衣室へ向かった。こんなことは初めてではないから、言う通りにしなければどうなるかは嫌というほど知っている。
「クソッ!」
脱いだユニフォームをロッカーに叩きつけて、ブン太は仁王を見ずに毒づく。無駄な言い争いで体力を消耗した気がする。ふと気配を感じた瞬間、肩を押されてロッカーに押しつけられた。冷たい感覚に鳥肌が立つ。
「……何すんだよ」
ブン太を真っ直ぐ見る仁王を見返す。──ろくな男じゃない。この場において盛ってやがる。何も言わずに顔を寄せてくるので、顔を背けてそれを避けた。仁王の唇はわずかにそれて頬に触れる。顔を上げた仁王の表情に口笛を吹いた。
「したいなら跪いて謝れよ」
「……クソガキ」
ぐっと顔を掴まれて強引に唇を押しつけてくる。長い間触れているだけで苦しいばかりだが妙に興奮した。様子を伺うように熱い舌が唇を舐める。乗ってやろうか迷っていると、不意に鳥肌が立った。それは仁王も同じらしく、離れたふたりはゆっくりドアを見る。
──金属バッドを肩に、幸村様が立っている。手にしていたテニスボールを投げてバッドを振り切った。ボールは真っ直ぐブン太のロッカーに飛び込んで派手な音を立てる。思わず仁王にすがりついた。
「……ゆ……幸村くん?」
「帰ってしろ」
「はいッ!」
妙に冷静に返事をしたが、幸村が消えるまで体が動かない。なんでバッド?そっと仁王を見上げると涙目に見える。
「……引っ込んだ」
「俺も。帰るか」
「ブンちゃんち行っていい?」
「なんかおごれ」
「ケーキ買っちゃる」
「こういうのなんて言うんだっけ……あ、雨降って地かたまる?」
「ひどい台風やな……」
とっさにしゃがんだブン太の頭上をレーザービーム、──正確にはレーザービームもどきが通過する。しんと静まり返ったテニスコートに、ボールが落ちる音だけが響いた。
「──よっ、ブンちゃん天才的ぃ!」
「テッメェ……わざとやったな!?」
「んまっブンちゃんひどい!俺のレーザービームは練習中やけ、しくじっただけじゃあ。まあまあ、当たらんかったんやから」
「当たってこの俺に傷がついたらどーっすんだよ!」
「男なのにギャーギャー言いなさんな」
「わっかんねえだろ、この顔で一財稼げるかもしれねーだろうが!」
「……ふん、ブン太みたいにデリカシーのない男が何を」
ああ、また始まった。ブン太コートのジャッカルは頭を押さえる。もうこの際つき合ってようがセフレだろうがどうでもいいから、部活中に揉めるのだけは勘弁してほしい。まるでタイミングを見計らったかのように、頼みの綱の真田もゲーム中でこっちに気づいていない。
「もう少し落ち着いたらどうですか」
「……だってな柳生ッ、信じられるかッ!?こいつ俺が便所行った間に寝とるんじゃ!」
「だーかーらー謝っただろうが!つーかムード作るだけ作って便所ってお前の方がヒデェだろ!」
「生理現象じゃろ!何?ブン太はそういうプレイをお望み?変態やの」
「変態はどっちだッ機嫌直さねえから俺が」
「わーっ!」
放送禁止の予感がしてジャッカルがブン太の口を塞ぐ。すぐに暴れて振り払い、怒りの矛先は一瞬ジャッカルに向いた。ビッタンといい音をさせてブン太はジャッカルの頭を叩く。何となく推測のついたらしい柳生は若干赤面しつつも仁王をたしなめた。
「仁王くんも、もう解決しているのなら引っ張り出すのはやめなさい」
「俺はあんなことで誤魔化されん」
「わかりましたからせめて部活中はやめなさい」
「柳生の言う通りだぜ。俺があんっだけ尽くしてやって、まだ引きずってんのかよ」
「へたくそ」
「んなっ!?」
「俺の心は繊細なんじゃ、簡単には癒されん」
「……いい加減にしろよこの早漏!」
間に合わなかったジャッカルはしゃがみ込んだ。このふたりに関わったおかげで余計な知識ばかり増えていく。俺の純情を返せ。
「ほー?あんだけよがっといてよう言うなあ」
「ばぁーか、お前が可哀想だから演技してやってんだろうが」
「生意気な……」
「ふたりとも帰っていいよ」
にらみ合うふたりの間に入ったのは我らが部長・幸村精市。笑顔をたたえて問題のふたりを見る。
「ゆ……幸村くん……」
「聞こえなかった?帰っていいよ」
「幸村、」
「もう言わない。ジャッカルと柳生はそのままシングルスで続けて。邪魔者はさっさとコートから出る」
「「……」」
お互い視線で責任を擦り付けあいながら、しぶしぶ更衣室へ向かった。こんなことは初めてではないから、言う通りにしなければどうなるかは嫌というほど知っている。
「クソッ!」
脱いだユニフォームをロッカーに叩きつけて、ブン太は仁王を見ずに毒づく。無駄な言い争いで体力を消耗した気がする。ふと気配を感じた瞬間、肩を押されてロッカーに押しつけられた。冷たい感覚に鳥肌が立つ。
「……何すんだよ」
ブン太を真っ直ぐ見る仁王を見返す。──ろくな男じゃない。この場において盛ってやがる。何も言わずに顔を寄せてくるので、顔を背けてそれを避けた。仁王の唇はわずかにそれて頬に触れる。顔を上げた仁王の表情に口笛を吹いた。
「したいなら跪いて謝れよ」
「……クソガキ」
ぐっと顔を掴まれて強引に唇を押しつけてくる。長い間触れているだけで苦しいばかりだが妙に興奮した。様子を伺うように熱い舌が唇を舐める。乗ってやろうか迷っていると、不意に鳥肌が立った。それは仁王も同じらしく、離れたふたりはゆっくりドアを見る。
──金属バッドを肩に、幸村様が立っている。手にしていたテニスボールを投げてバッドを振り切った。ボールは真っ直ぐブン太のロッカーに飛び込んで派手な音を立てる。思わず仁王にすがりついた。
「……ゆ……幸村くん?」
「帰ってしろ」
「はいッ!」
妙に冷静に返事をしたが、幸村が消えるまで体が動かない。なんでバッド?そっと仁王を見上げると涙目に見える。
「……引っ込んだ」
「俺も。帰るか」
「ブンちゃんち行っていい?」
「なんかおごれ」
「ケーキ買っちゃる」
「こういうのなんて言うんだっけ……あ、雨降って地かたまる?」
「ひどい台風やな……」
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