言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2007'04.20.Fri
「ハトも宙返りするらしいです」
「は?」
「昔スキナーって人がハトに宙返りさせたことがあるんですって」
「それが?」
「ご褒美って言うものはすごいと思いません?ハトに宙返りさせちゃうんですから」
山崎の笑顔に土方はしばらく考える。回りくどい言い方は怒っている証拠だ。
「…しょうがねえなあ、今度の仕事が終わったらラブホにでも連れてったらぁ」
「休み寄越せっつってんです」
「却下」
「俺ひと月も休みなしで働かされてんですよ!?出るとこ出たら勝てますよこれ!」
「稼げていいじゃねえか」
「あんたと違って俺は薄給なんです」
めんどくせえな、と顔に出してみても山崎は引かない。機嫌が悪いのでこっそり勤務表を確認してみるが、確かにずっと休みがないようだ。あっても夜勤の次の日の午前中だけだとかで、丸一日の休みと言うのは大抵潰れている。山崎が一番使い勝手がいいので思わず呼んでしまうのだ。
下手に働きすぎで倒れられても困る。それでも素直に山崎の言うことを聞いてやるのは癪だ。自分が「使える=便利な」人間だと自覚してからは特に生意気になってきている。
「そんなに餌が欲しきゃサーカスにでも行って宙返りしてろ。可愛がってくれるだろ」
「……」
黙って立ち上がった山崎は、やはり黙って部屋を出る。障子を開けたまま庭へ降りたのを目で追えば、土方が見ているのを確認し、そして軽く体を伸ばす。
何を、口を開きかけた瞬間、山崎が飛んだ。猫のようにしなやかな体が宙を舞い、弧を描く。砂埃もあげぬ着地をした後、山崎は再び笑顔を向けた。
「サーカス団にでも転職します。あとで辞表もってくるんで、よおっく考えといて下さいね」
満面の笑みを残し、山崎はその場を去っていく。
(……おっかねえ〜……)
「は?」
「昔スキナーって人がハトに宙返りさせたことがあるんですって」
「それが?」
「ご褒美って言うものはすごいと思いません?ハトに宙返りさせちゃうんですから」
山崎の笑顔に土方はしばらく考える。回りくどい言い方は怒っている証拠だ。
「…しょうがねえなあ、今度の仕事が終わったらラブホにでも連れてったらぁ」
「休み寄越せっつってんです」
「却下」
「俺ひと月も休みなしで働かされてんですよ!?出るとこ出たら勝てますよこれ!」
「稼げていいじゃねえか」
「あんたと違って俺は薄給なんです」
めんどくせえな、と顔に出してみても山崎は引かない。機嫌が悪いのでこっそり勤務表を確認してみるが、確かにずっと休みがないようだ。あっても夜勤の次の日の午前中だけだとかで、丸一日の休みと言うのは大抵潰れている。山崎が一番使い勝手がいいので思わず呼んでしまうのだ。
下手に働きすぎで倒れられても困る。それでも素直に山崎の言うことを聞いてやるのは癪だ。自分が「使える=便利な」人間だと自覚してからは特に生意気になってきている。
「そんなに餌が欲しきゃサーカスにでも行って宙返りしてろ。可愛がってくれるだろ」
「……」
黙って立ち上がった山崎は、やはり黙って部屋を出る。障子を開けたまま庭へ降りたのを目で追えば、土方が見ているのを確認し、そして軽く体を伸ばす。
何を、口を開きかけた瞬間、山崎が飛んだ。猫のようにしなやかな体が宙を舞い、弧を描く。砂埃もあげぬ着地をした後、山崎は再び笑顔を向けた。
「サーカス団にでも転職します。あとで辞表もってくるんで、よおっく考えといて下さいね」
満面の笑みを残し、山崎はその場を去っていく。
(……おっかねえ〜……)
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