言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2012'01.29.Sun
「おっぱい大きくなったと思わん?」
「……は?」
丸井の口に入るはずだったミートボールがべたりと落ちた。机の上に落ちた鈍い音がどこか遠くで聞こえた気がする。丸井のリアクションに仁王は首を傾げて見せた。丸井はじっと仁王の胸を見る。服の上からだがまじまじと見つめたあと、仁王の顔を見上げた。仁王はそれににこりと笑い返したが、丸井は眉をひそめる。
「は?」
「喧嘩売っとるんか」
「変わってねーよ」
「ブタ」
「はぁ!?」
「ブン太に見せようと思ってかわいい下着買いに行ったら、ワンサイズあがっとったんよ」
「へぇ、おめでとう」
落ちたミートボールにフォークを突き刺し、丸井はそれを気にせず口に放り込んだ。丸井は今可愛い彼女よりも、大皿に盛られたミートボール入りのスパゲッティの方が大事であるらしい。
ばか!とぶつかるように腕に絡みつくと、丸井は少し体を傾げたが相変わらず食事を続けている。どうやったらこいつの食欲に勝てるのかわからない。眉を寄せる仁王に、ブン太はミートボールを差し出した。黙って口を開けてそれを迎える。
「で、ワンサイズ上がってBか」
「そうじゃ」
「それ太っただけじゃねぇの?」
「……そうやね、ブンちゃんもそれぐらいありそうやし」
ぺしぺしと丸井の胸を叩く。それでも反応がないので、掴んだ腕を抱き直してぎゅうと胸を押しつけた。
「邪魔なんですけど」
「食べ終わったら構ってくれる?」
「はいはい。かわいい下着見せてもらうわ」
「すぐ脱がす癖に」
「すぐ脱ぐ癖に」
「……は?」
丸井の口に入るはずだったミートボールがべたりと落ちた。机の上に落ちた鈍い音がどこか遠くで聞こえた気がする。丸井のリアクションに仁王は首を傾げて見せた。丸井はじっと仁王の胸を見る。服の上からだがまじまじと見つめたあと、仁王の顔を見上げた。仁王はそれににこりと笑い返したが、丸井は眉をひそめる。
「は?」
「喧嘩売っとるんか」
「変わってねーよ」
「ブタ」
「はぁ!?」
「ブン太に見せようと思ってかわいい下着買いに行ったら、ワンサイズあがっとったんよ」
「へぇ、おめでとう」
落ちたミートボールにフォークを突き刺し、丸井はそれを気にせず口に放り込んだ。丸井は今可愛い彼女よりも、大皿に盛られたミートボール入りのスパゲッティの方が大事であるらしい。
ばか!とぶつかるように腕に絡みつくと、丸井は少し体を傾げたが相変わらず食事を続けている。どうやったらこいつの食欲に勝てるのかわからない。眉を寄せる仁王に、ブン太はミートボールを差し出した。黙って口を開けてそれを迎える。
「で、ワンサイズ上がってBか」
「そうじゃ」
「それ太っただけじゃねぇの?」
「……そうやね、ブンちゃんもそれぐらいありそうやし」
ぺしぺしと丸井の胸を叩く。それでも反応がないので、掴んだ腕を抱き直してぎゅうと胸を押しつけた。
「邪魔なんですけど」
「食べ終わったら構ってくれる?」
「はいはい。かわいい下着見せてもらうわ」
「すぐ脱がす癖に」
「すぐ脱ぐ癖に」
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2009'01.23.Fri
最後の日を。
テニスボールを打つ音が耳から離れない。体の軌みが薄れるほど、耳の中で繰り返される音。頭の奥で血脈が波打つ。汗ばむ手のひらに爪を立てて目を閉じた。──眠れない。
闇の中で聴覚が敏感に回顧する。風を切り裂く唸り、靴の裏で地面を踏みしめ、ラケットを握りしめる筋肉のうなり。
同時におとずれるこの脱力感は、もうラケットを握らないと体が知っているからだろう。
よくつき合ってくれた。無理を強いて鍛えた筋力、絶えず地面に食らいついた足とボールを追い続けた瞳、あのとき自分は獣だった。他の誰のものでもない自分の肉体をまるで追いつめるかのように酷使してきた。それももう、終わりだ。
柔らかい布団からは太陽の匂いがする。今は深く礼を言い、腹に溜まった熱を呼気と共に吐き出した。
テニスボールを打つ音が耳から離れない。体の軌みが薄れるほど、耳の中で繰り返される音。頭の奥で血脈が波打つ。汗ばむ手のひらに爪を立てて目を閉じた。──眠れない。
闇の中で聴覚が敏感に回顧する。風を切り裂く唸り、靴の裏で地面を踏みしめ、ラケットを握りしめる筋肉のうなり。
同時におとずれるこの脱力感は、もうラケットを握らないと体が知っているからだろう。
よくつき合ってくれた。無理を強いて鍛えた筋力、絶えず地面に食らいついた足とボールを追い続けた瞳、あのとき自分は獣だった。他の誰のものでもない自分の肉体をまるで追いつめるかのように酷使してきた。それももう、終わりだ。
柔らかい布団からは太陽の匂いがする。今は深く礼を言い、腹に溜まった熱を呼気と共に吐き出した。
2006'06.13.Tue
蛇睨み、って知ってるか。
「…そういや、太臓はともかくお前はどうなんだよ」
「何がだ」
「彼女。結構もてるんじゃねーの?」
「…特にほしいと思わないからな」
贅沢者め、宏海が呟くのを振り返る。隣の部屋からは太臓がいかがわしげなビデオを流している音が少しばかり漏れてくるのだが、全く気にしていない宏海もそれなりに不自由はしていないのだろう。今度現場を押さえてやろうか、太臓の反応が楽しみだ。
「…そういや、太臓はともかくお前はどうなんだよ」
「何がだ」
「彼女。結構もてるんじゃねーの?」
「…特にほしいと思わないからな」
贅沢者め、宏海が呟くのを振り返る。隣の部屋からは太臓がいかがわしげなビデオを流している音が少しばかり漏れてくるのだが、全く気にしていない宏海もそれなりに不自由はしていないのだろう。今度現場を押さえてやろうか、太臓の反応が楽しみだ。
2006'02.25.Sat
小さな石に夢を託した。
死んだ肉体を抜けて、千年生きながらえたこの意志。いつの時代でも石の持つ熱さは変わらなかった。
神に何の意志があったのだろう。ヒカルとの別れを思いながら考える。
神も棋士なのかもしれない。
残す小さな神々へ残した道へ、どうぞお導きを。
私の役目はここまで。
死んだ肉体を抜けて、千年生きながらえたこの意志。いつの時代でも石の持つ熱さは変わらなかった。
神に何の意志があったのだろう。ヒカルとの別れを思いながら考える。
神も棋士なのかもしれない。
残す小さな神々へ残した道へ、どうぞお導きを。
私の役目はここまで。
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