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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'01.19.Sun
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2006'08.04.Fri
転び回って砂埃にまみれたお前を見てると安心するよ。なんて言ったらもの凄く軽蔑した目で見られた。ほんとにむかつくなお前。好きだけど。



「イッテー」

「うわ、また傷増えてんじゃん。小学生かよ」



椅子に座った誠二の足元にしゃがみ、思わず溜息を吐く。こりないなぁ。

見かねたキャプテンが作ってくれた「藤代専用救急箱」は、何故か使用者は俺になっている。自分でやれ、自分で。



「絶対あと残るよ」

「別に女じゃないし、勲章勲章」

「それは名誉の負傷の場合だろ、お前転ぶだけじゃん。…綺麗な脚なのに」



治療を済ませた脚をつ、と指先で撫でてやる。一気に硬直した誠二を見上げて笑ってやれば、次の瞬間には部屋を飛び出した。トップレベルの俊足に追いつくつもりはないけれど、俺もすぐさま走り出して後を追う。



だからこりないねって言ってんのに。そんなに触らせたい?お望みなら余すとこなく隅々まで触ってあげるよ。



な〜んて俺の思考はきっとあいつにとってはだだ漏れで、だからこそ狭い廊下をグランドのように抜けていく。



そして誠二は何もないところですっころんだ。その隙を見逃さずにそれに飛びつく。



「ぎゃーっ!」

「オーイ、また笠井と藤代がいちゃついてんぞ〜」

「お前ら廊下でやめろよな〜」

「先輩助けろよッあっうわっまさぐられてる!ぎゃーっ!」

「笠井」



そっ、と優しい手つきで中西先輩が鍵を差し出してくれた。自習室の鍵だ。傍観者の三上先輩が爆笑している。



「先輩大好き」

「ばかーッ!」



暴れる誠二を一緒に押さえつけてもらって、先輩と自習室に放り込む。鍵をかけて、逃げる誠二を角に追い込んだ。



「タク!」

「ちょっとだけ」



しがみついて膝の上に体を預ける。今度は誠二が溜息をついた。薄暗い部屋。



「今度は何」

「…ちょっとしたつまづき」



膝舐めたらどうする、と聞いたら突き飛ばされて、転びそうな走りで逃げられた。
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