言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'08.01.Tue
座っていても定規を通したように真っ直ぐ伸びた背筋は、それだけでその人間性を表していた。それを思い出して鏡の前で意識してはみるものの、自分はどうも猫背だった。
(…卑屈)
明日から夏休みだ。とは言え山崎は補習で学校へ来ることになっているので、気分まで夏休みとは言い難い。型通りの夏休みルールを、既に生徒以上に浮かれている銀八に代わって土方が解説している。
斜め前、長い髪が肩にかかっている。自分も惰性で髪は伸びているが、あのようにはいかない。
(あ、また)
見た。教壇で銀八とやかましく口論する土方を、彼女は目で追い時々笑う。山崎には備わっていない、柔らかい笑顔だ。
(美人…)
「もういいっしょ、終わり!くれぐれも俺の手を煩わすことだけはしないように!合コンのメンバーが足りないときは呼ぶように!解散ッ!」
最低だとブーイングをしつつも、休みに浮かれる生徒はぞろぞろと帰っていく。
じっと見つめてしまっていた後ろ姿がすっと立ち上がり、山崎は何故だか椅子から転げ落ちた。派手な音が教室中に響き、大丈夫ですか、一番近くの彼女が一番早かった。機敏な動きで山崎のそばにしゃがみこみ、しこたまぶつけた後頭部をさするのを心配そうに見つめてくる。
「おいおい山崎くん、少ないんだから脳みそこぼさないように気をつけなさい」
「脳まで糖が達してる人に言われたくねースよ…あ、あの、大丈夫だから」
「そうですか?」
「おい、そんなんほったらかして帰るぞ」
「!」
山崎へ伸ばされかけていた手が引っ込み、彼女がすっと立ち上がる。ああ…綺麗だな。姿勢の美しい彼女は、既にメロメロに人のものだ。
「じゃあ山崎さん、新学期に。補習頑張ってね」
「…うん、徳川さんも、アレ」
アレ、を指さすと彼女は顔を真っ赤にした。再度土方に呼ばれ、彼女は手を振って教室を出ていく。
(…立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花…)
(…卑屈)
明日から夏休みだ。とは言え山崎は補習で学校へ来ることになっているので、気分まで夏休みとは言い難い。型通りの夏休みルールを、既に生徒以上に浮かれている銀八に代わって土方が解説している。
斜め前、長い髪が肩にかかっている。自分も惰性で髪は伸びているが、あのようにはいかない。
(あ、また)
見た。教壇で銀八とやかましく口論する土方を、彼女は目で追い時々笑う。山崎には備わっていない、柔らかい笑顔だ。
(美人…)
「もういいっしょ、終わり!くれぐれも俺の手を煩わすことだけはしないように!合コンのメンバーが足りないときは呼ぶように!解散ッ!」
最低だとブーイングをしつつも、休みに浮かれる生徒はぞろぞろと帰っていく。
じっと見つめてしまっていた後ろ姿がすっと立ち上がり、山崎は何故だか椅子から転げ落ちた。派手な音が教室中に響き、大丈夫ですか、一番近くの彼女が一番早かった。機敏な動きで山崎のそばにしゃがみこみ、しこたまぶつけた後頭部をさするのを心配そうに見つめてくる。
「おいおい山崎くん、少ないんだから脳みそこぼさないように気をつけなさい」
「脳まで糖が達してる人に言われたくねースよ…あ、あの、大丈夫だから」
「そうですか?」
「おい、そんなんほったらかして帰るぞ」
「!」
山崎へ伸ばされかけていた手が引っ込み、彼女がすっと立ち上がる。ああ…綺麗だな。姿勢の美しい彼女は、既にメロメロに人のものだ。
「じゃあ山崎さん、新学期に。補習頑張ってね」
「…うん、徳川さんも、アレ」
アレ、を指さすと彼女は顔を真っ赤にした。再度土方に呼ばれ、彼女は手を振って教室を出ていく。
(…立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花…)
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