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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'01.19.Sun
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2006'03.26.Sun
時々、ほんとに時々だけ。



誰もが憧れるかどうかはともかく、俺にとっては羨ましすぎる体をしていた。

高い身長とたくましい肩、力強い体格。数ヶ月先に生まれただけの体は俺よりずっとでかい。ずるい。



あぁ俺にあの体があれば、あのとき抜かれたりしなかったのに。



大人になっているのは体だけじゃない男は俺の愚痴を簡単に受け止めた。初めはその態度にムカつくけど、結局いつものように謝罪の言葉を呟く。



自分から捕まりに行った癖に、出してもらえず泣き喚いた。鍵もドアも開けてもらって、出なかったのは俺なのに。



時々だよ、時々。

涼しい顔のお前が憎い。
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2006'03.25.Sat
永遠なんて初めから欲しくなかったよ。



姫さんにだけは教えといたるわ、他のやつらには内緒やで。耳に慣れないイントネーションはいつも僕を脅した。

脅し以外のなんだったというのか。愛の言葉ではないのは確か。



睫毛にかかる影が鬱陶しくて目を閉じる。この間にいなくなってしまえばと願っても、瞬きする間じゃあいつは消えない。



俺は京都に行くんや。その先は聞かなかったけど、わかってしまった。わからないほど馬鹿だと見くびられていたのか、ばれてもいいと思っていたのか。

どうせいずれは別れることになると思ってたけど、その時初めて距離を実感した。お前の関西弁が抜けないのは意識的なものだったんだろう。



永遠の地はグランドだけだ。だからいずれ、グランドで話をしよう。

だからもう少しだけ待ってて、悪いけどぼくは、あっさり離れられるほど大人になれていないから。



「…好きだけどなんて言ったら、殺すから」

「怖いな」



好きなだけ笑えばいい。どうせ泣きはしないだろうから。

泣き顔なんて想像出来ない。



「…わかってた」

「悪いな」

「思ってないくせに」



好きだったものが好きじゃなくなることぐらいよくあることだ。お気に入りの服を着なくなるようなもので、まさかファッションの一部だと考えられていたなんて思わないけど。



でもぼくはまだ
2006'03.24.Fri
大きな翼に宿るのは、朝まで残る疲労。



「うお」



顔を上げて彼は目を丸くした。そのこめかみを汗が流れる。黙ってスポーツドリンクのペットボトルを渡したら、やっぱり黙って受け取った。だるそうにそれを飲む。



ジャージの上下は見慣れない姿。いつも会うときは、結人いわくの格好つけた姿だから変な感じ。



あぁ、と深い溜息に続く呼吸は荒い。寮から走ってきたのだろうか。今日も部活だと言っていたはずなのに。



何も言えずに、とりあえず目の前に立っていたら手を引かれた。隣に座らされ、その膝に頭を預けてきた、近所の公園。

こんなになりふり構わない奴だとは思ってなかった。10分経ったら教えて。かすれた声。緩んだ手からペットボトルが落ちたけど俺は拾えない、こいつも動かない。



部活には入っていないから、その気持ちはよくわからない。

俺だって努力はしてるけど、もし同じ立場なら、こんなに必死で走れるだろうか。



あーやべ、何分経ったっけ。

膝の熱は寝てるのかどうかよくわからない。起こさなかったら怒るだろうか。休ませたいと言ったら怒るだろうか。



俺はさっきまでゲームをしていた。友達のうちでバカ騒ぎをしていた。



だから今はおやすみ、今から10分経ったら起こすよ。俺の知り合いが通りかからない限りは。
2006'03.23.Thu
君さえ真実なら他がなんだって。



俺は大丈夫。そう言って笑うから、俺はそれ以上聞けなくなる。

なぁ、俺はそんなに信用ないかな。それとも俺は邪魔?だってどう言えば気持ちが伝わるのか、俺はよくわからない。だってお前がわからないから。



入部当初から目を引くやつで、俺も大概だったけど、俺より早く先輩達に目を付けられていた。

散々傷ついたのを見てきて、俺も馬鹿だったからしょっちゅう怪我をしたし傷も受けた。そのうちなんとなくふたりで傷の舐めあいをしたりして。



それでも俺はお前の本心はわからないままだった。

お前が何をしたいのか、お前が何を思っているのか。



でもそれでも、よかったよ俺は。



「…あ、そう…」

「なぁに、その反応。つっまんないの」

「…お前が俺に何もいわねーのは今更じゃねぇか」

「まぁねー。…でももうちょっと寂しがってくれればいいのに」

「誰が」



お前の進学先なんか、他に聞いて知ってた。俺にだけ嘘をついていたことも。

お前の嘘には慣れた。傷を舐めあう中でお前に歯を立てられていた。



お前だけが本物を知ってるなら、俺は偽者でいいよ。

目を閉じて夢を見る。
2006'03.20.Mon
本気なの、だって。



どこがいいの、と聞いたら知らない、と簡単な答え。

理由もわからないのに俺はその男に負けている。理不尽だけれど、きっと恋愛とはそんなものなんだろう。だけどあまりにも不毛だ。



初めて会ったのはいつだったのかもうわからなくなったけど、いつから好きになったのかもよくわからない。

だけど始めに感じた印象よりも、今の彼はずっと強い。乾いた世界の極彩色。

ぱちぱちと瞬きをして俺を見てくる。どうしてこういうことになったんだろう。



ああそうだ、本気で好きなの、なんて聞いてくるから。

冗談で男に惚れないよ。



「目、閉じてて」



はずかしいから。照れた様子もない声が降ってきて、ほとんど同時に目がふさがれた。

次の瞬間ぐっと近くなる体温、唇に熱。体の奥に炎が生まれる。



耳を撫でる音に完全にやられて、まぶたが震えて睫毛が手を撫でた。目を塞いでいた手はゆっくり離れて、その前に体温も引いていて。



「…ね、だから、俺はそんなにキレーなもんじゃないんだって」



無理だよ。ちかちかの極彩色から逃げられる気はしない。
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