言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'02.05.Sun
「イッテ…」
口噛んだ。チクショ…無傷でここまできといて何やってんだ。
外は戦火。昼でも夜でも戦だ。この場所もばれているのかもしれない。
「坂田」
「…どーも」
仏頂面に水を渡された。不景気な面をしてるのはこっちも同じか。
最期に笑ったのはいつだろう。去年か、先月か、昨日か。もしかしたら戦場を駆け回っていたさっき、自分は笑ったかもしれない。斬りすぎるとわからなくなる。
しゃがみこんだ俺の傍にそいつは立ったままだった。
静かに怒っているのがわかる。こいつは全てが許せないのだ。無力な自分さえも。
お互い口をつぐんで、俺は水を飲む。ぬるい水でも傷にしみた。
もうずっと花を見ていない。そこにあるはずの空も見ていない。
どうして俺はこんな戦場なんかで、命をかけて戦ってるんだろう。ノリだったのになぁ。ノリで戦場に来た奴も真剣に戦ってる奴も、命は一個なんだから笑えない。国のためにと張り切ってた奴が今日死んだ。真剣な奴ほど死ぬのが早い気がする。逃げないのだろう。
話をしない相棒は濡れて光る。赤じゃない。色んな色が混ざっていて、少し気分が悪くなる。
体中に匂いが染み付いている。死の匂い。生の匂い。つまんねぇ意地にしがみついてる俺だ。
隣の存在感は何を考えてるんだろう。死ぬことだろうか。生きることだろうか。
女が抱きたい。甘いものが食いたい。賭け事がしたい。
もう戦場は飽きた。
「…なぁ、お前」
「……なんだ」
「隣座って、ちょっと話しようよ」
「はぁ?」
「俺、やっばい」
「……」
「話がしたくてしょうがない」
「何で…こんな事態に」
だって話がしたい。生きていたい。
こんな暗い世界にいるのに視界なんて信じられない。誰か俺の声を聞いて返してくれよ。欲しいのはこんな冷たい光じゃない。
「ねえ何の話でもいいよ」
「…お前…女いた?」
「いたいた。いー女。髪結いやってた。んで俺ヒモだったの」
「最悪だな」
「最悪ついでに戦ってみたかったから置いてきちゃった。生きてんのかなぁ」
「さぁな」
「女抱きてぇー」
いつかこの日の話をするよ。多分そう遠くないうちに。
もう終わりは見えている。俺達は負けだ。
口噛んだ。チクショ…無傷でここまできといて何やってんだ。
外は戦火。昼でも夜でも戦だ。この場所もばれているのかもしれない。
「坂田」
「…どーも」
仏頂面に水を渡された。不景気な面をしてるのはこっちも同じか。
最期に笑ったのはいつだろう。去年か、先月か、昨日か。もしかしたら戦場を駆け回っていたさっき、自分は笑ったかもしれない。斬りすぎるとわからなくなる。
しゃがみこんだ俺の傍にそいつは立ったままだった。
静かに怒っているのがわかる。こいつは全てが許せないのだ。無力な自分さえも。
お互い口をつぐんで、俺は水を飲む。ぬるい水でも傷にしみた。
もうずっと花を見ていない。そこにあるはずの空も見ていない。
どうして俺はこんな戦場なんかで、命をかけて戦ってるんだろう。ノリだったのになぁ。ノリで戦場に来た奴も真剣に戦ってる奴も、命は一個なんだから笑えない。国のためにと張り切ってた奴が今日死んだ。真剣な奴ほど死ぬのが早い気がする。逃げないのだろう。
話をしない相棒は濡れて光る。赤じゃない。色んな色が混ざっていて、少し気分が悪くなる。
体中に匂いが染み付いている。死の匂い。生の匂い。つまんねぇ意地にしがみついてる俺だ。
隣の存在感は何を考えてるんだろう。死ぬことだろうか。生きることだろうか。
女が抱きたい。甘いものが食いたい。賭け事がしたい。
もう戦場は飽きた。
「…なぁ、お前」
「……なんだ」
「隣座って、ちょっと話しようよ」
「はぁ?」
「俺、やっばい」
「……」
「話がしたくてしょうがない」
「何で…こんな事態に」
だって話がしたい。生きていたい。
こんな暗い世界にいるのに視界なんて信じられない。誰か俺の声を聞いて返してくれよ。欲しいのはこんな冷たい光じゃない。
「ねえ何の話でもいいよ」
「…お前…女いた?」
「いたいた。いー女。髪結いやってた。んで俺ヒモだったの」
「最悪だな」
「最悪ついでに戦ってみたかったから置いてきちゃった。生きてんのかなぁ」
「さぁな」
「女抱きてぇー」
いつかこの日の話をするよ。多分そう遠くないうちに。
もう終わりは見えている。俺達は負けだ。
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