言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2006'02.06.Mon
呼吸。
今自分の生きている証がこの流れる血と荒い息しかない。肌を舐める液体と肺を軋ませる空気。
全てが憎いのだと言うと笑われたことがあったのを何故か思い出した。
────悪夢なら見飽きた。隣で寝ていた桂が心配そうに体を起こしかけたのを押さえつける。
今夜は月夜で、外は明るかった。こんな夜でも悪夢を見る。じとりと汗をかいていた。
呼吸を整えて布団を抜け出す。顔の傷が疼く。血が流れ出す。いつまでも塞がらない傷は、油断すると俺を血に染めた。
色んなものが怖かったのだ。初めて戦場へ出たときのおののき、人を斬ったときの衝動。
憎かったのではない。怖がった。
俺を斬った刃を覚えている。既に生き物の熱を吸いすぎて熱くなった凶器だった。
俺の肌に噛み付いた瞬間に一気に熱を増して、解けて俺の中に潜り込む。
好き、と俺に言ったのは誰だったか、忘れている。違う、忘れたことにしている。
生きて戻る約束はしたが、片目がない。
傷が疼く。全身を恐怖で包み込んだ裂け目。
俺はこうして誰かの血で汚れていく。
今自分の生きている証がこの流れる血と荒い息しかない。肌を舐める液体と肺を軋ませる空気。
全てが憎いのだと言うと笑われたことがあったのを何故か思い出した。
────悪夢なら見飽きた。隣で寝ていた桂が心配そうに体を起こしかけたのを押さえつける。
今夜は月夜で、外は明るかった。こんな夜でも悪夢を見る。じとりと汗をかいていた。
呼吸を整えて布団を抜け出す。顔の傷が疼く。血が流れ出す。いつまでも塞がらない傷は、油断すると俺を血に染めた。
色んなものが怖かったのだ。初めて戦場へ出たときのおののき、人を斬ったときの衝動。
憎かったのではない。怖がった。
俺を斬った刃を覚えている。既に生き物の熱を吸いすぎて熱くなった凶器だった。
俺の肌に噛み付いた瞬間に一気に熱を増して、解けて俺の中に潜り込む。
好き、と俺に言ったのは誰だったか、忘れている。違う、忘れたことにしている。
生きて戻る約束はしたが、片目がない。
傷が疼く。全身を恐怖で包み込んだ裂け目。
俺はこうして誰かの血で汚れていく。
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