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言い訳置き場

言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。

2025'01.08.Wed
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2012'01.23.Mon
「いよっ!お、今日誰もいねーの?」

「……今何時だと思ってんスか。こっちは閉店してんスよ」

「ああ」

けらけら笑う小平太に、竹谷は苦笑して溜息をついた。

竹谷が友人と経営する立ち飲み屋は、ささやかながらコツコツとやってきたおかげか、人の口を伝わって少しずつ軌道に乗り始めた。若手ばかりでやっているせいか若い女性客もあり、たまに取材のようなものも来る。

今日も十分な売り上げで終わることができ、いつものようにじゃんけんで最後の片づけ当番を決めて店を閉めた。今日の当番は竹谷だ。調理台はキッチン担当がほぼ片づけているから、テーブルやごみなどを片づければもう終わる。

――まるでそのタイミングを見計らったかのようにやってきたこの人は、この立ち飲み屋の上の階にあるおしゃれなバーのスタッフだ。七松小平太。毎回竹谷が残っているのを見計らっているかのように、休憩中に下に降りてくる。

水回り以外のほとんどを手作りで間に合わせたこの店と違い、彼の勤めるバーは少々敷居が高い別世界だ。通う人も洗練されているのだからスタッフもさぞお高くとまっているのだろう、と思いきや、自分たちと年代もそう変わらない、どこにでもいる若者たちであった。――いや、どこにでもいる、は言い過ぎかもしれないが。

気を取り直して水を差し出せば、小平太はいいの?と笑う。どうせ帰る気はないのだろう。いたとしても休憩の間のわずか30分程度だ、手を動かしながらでも、話し相手はできる。

「何か飲みます?」

「鉢屋が何か新しいの持ってきてたろ」

「え〜……あれは黙って出すのは怖ェんで勘弁して下さい」

「ちょみっと!おちょこ一杯!」

「他人事だと思ってェ」

しかしこの人とて経営者の一人、これ以上無茶は言わないと知っているから、こっそりと隠してある酒を取り出した。この際ついでだ、と自分の分と2杯分を頂戴し、片方を小平太の前に置く。顔全体でへらっと笑い、小平太はおちょこを手に取った。

「おつかれー!」

「おつかれーっス」

ちょこんと杯を合わせたかと思うと、小平太は一気にそれをあおった。酒の持ち主が見たら相手も選ばずに怒りそうな飲み方だ。

「……なぁ竹谷、仕事どれぐらいかかる?」

「んー?ま、あとはごみ捨てぐらいっスね。小平太さんが戻るぐらいには帰れます」

「……私2時までなんだけどぉ」

「大変っすねー」

「……あー、うん……」

「?」

「竹谷くん」

「何ですか」

「好きです」

「……ハァ、ありがとうございます」

「……」

「……ん?」

「………………だよなー!」

「なんですか?」

「なんでもない……」

がくん、と肩を落とした小平太に、竹谷はこっそり溜息をつく。

――この人は、ほんとに鈍いよな。俺の演技にだまされるぐらいじゃ、
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