言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2013'08.30.Fri
「あー、もうこんな時間か。送るわ」
ジャンは立ち上がって車のキーを取った。いつもならそこでアルミンも続くのだが、今日は慌てたようにジャンのズボンの裾をつまんで引き止めた。彼の控えめな仕草はいつも無条件にジャンをどぎまぎさせる。狙ってやっているのだろうなとわかる仕草をされたことはあれど、アルミンのように自然に頬を染められると騙されてしまう。勿論、アルミンが演技をしているなど微塵も思ったことはない。
「どうした?」
「と……泊まるって、言ってきた……」
「……マジで?」
「め、迷惑だった?」
「いや、オレはいいんだけどよ……」
赤くなって俯いてしまったアルミンに動揺する。ジャンの仕事が終わってから部屋で会うのが最近の日課になっていた。時間のスケジュールが合わない中でわずかに顔を合わせるだけでも楽しい。確かに物足りない思いがなかったと言えば嘘になる。
「明日、ジャン休みだよね?」
「ああ」
「僕も、明日……休みになったんだ。だから……その……」
キーを投げてアルミンを抱きしめた。というよりも押し倒した。痛い、と聞こえたがかまわず唇を押しつける。
「なんなんだよお前は、オレにどうさせたいんだ」
「えっと……」
アルミンの手がするりとシャツを引っ張った。露わになる肌に唾を飲む。
「す……する?」
「……してえんだろ?」
「ち、違うけど」
「違わねえだろ?泊まれるっていつ言おうかずっと考えてたんだろ?」
「う……」
「期待してたんじゃねえのかよ」
「……ジャンが、確かめて」
震えるまつげはジャンを誘うものでしかない。服の裾から手を差し込み、肌をたどって胸を撫でる。弾む鼓動に口角をあげると、アルミンは顔を倒してジャンの視線から逃げようとした。いじらしく見せて、その裏ではきっとジャンの想像以上のことを考えているに違いない。
――ああ、それにしても。この肌にじっくり触れるのは久しぶりだ。煩わしい服を先に脱ぎ捨てる。
「手加減しねえからな」
「……うん」
伸ばされた手ははっきりと意志を持っていた。
*
「うおっと」
鳴りかけた瞬間の携帯のアラームを慌てて止めた。ジャンの隣でアルミンが小さくうめいて丸くなったが、起きる様子はなさそうだ。ほっと息を吐き、いつも通り繰り返し鳴るように設定したままのアラームを止めておく。
目が覚めたときに隣にアルミンがいる、というのは初めてかもしれない。昨夜の乱れた姿からは想像できないほど無邪気な寝顔だ。確かに成人男子であるはずだが、時々信じられなくなる。
手にした携帯に気づき、ジャンはカメラを開いた。ジャンの隣で眠るアルミンの前髪を払ってカメラを向けた。天使の寝顔、とは自分で思って恥ずかしくなる。頭を抱えてうずくまり、そのまま横を向いてアルミンを見た。伏せられた髪と同じ色のまつげ、子どもっぽさを増す丸い鼻、喋り始めると止まらなくなる唇に口づけて、名残惜しいが起こさないように気をつけてベッドを出る。
ふたりとも休み、とはいえ、昨日はお互い仕事も忙しい日だった。体に疲れが残るほどではないにせよ、夜張り切ったせいもあって万全とは言いがたい。出かけないのも惜しい気もするが、だらだら過ごす休日も悪くないだろう。
ジャンは立ち上がって車のキーを取った。いつもならそこでアルミンも続くのだが、今日は慌てたようにジャンのズボンの裾をつまんで引き止めた。彼の控えめな仕草はいつも無条件にジャンをどぎまぎさせる。狙ってやっているのだろうなとわかる仕草をされたことはあれど、アルミンのように自然に頬を染められると騙されてしまう。勿論、アルミンが演技をしているなど微塵も思ったことはない。
「どうした?」
「と……泊まるって、言ってきた……」
「……マジで?」
「め、迷惑だった?」
「いや、オレはいいんだけどよ……」
赤くなって俯いてしまったアルミンに動揺する。ジャンの仕事が終わってから部屋で会うのが最近の日課になっていた。時間のスケジュールが合わない中でわずかに顔を合わせるだけでも楽しい。確かに物足りない思いがなかったと言えば嘘になる。
「明日、ジャン休みだよね?」
「ああ」
「僕も、明日……休みになったんだ。だから……その……」
キーを投げてアルミンを抱きしめた。というよりも押し倒した。痛い、と聞こえたがかまわず唇を押しつける。
「なんなんだよお前は、オレにどうさせたいんだ」
「えっと……」
アルミンの手がするりとシャツを引っ張った。露わになる肌に唾を飲む。
「す……する?」
「……してえんだろ?」
「ち、違うけど」
「違わねえだろ?泊まれるっていつ言おうかずっと考えてたんだろ?」
「う……」
「期待してたんじゃねえのかよ」
「……ジャンが、確かめて」
震えるまつげはジャンを誘うものでしかない。服の裾から手を差し込み、肌をたどって胸を撫でる。弾む鼓動に口角をあげると、アルミンは顔を倒してジャンの視線から逃げようとした。いじらしく見せて、その裏ではきっとジャンの想像以上のことを考えているに違いない。
――ああ、それにしても。この肌にじっくり触れるのは久しぶりだ。煩わしい服を先に脱ぎ捨てる。
「手加減しねえからな」
「……うん」
伸ばされた手ははっきりと意志を持っていた。
*
「うおっと」
鳴りかけた瞬間の携帯のアラームを慌てて止めた。ジャンの隣でアルミンが小さくうめいて丸くなったが、起きる様子はなさそうだ。ほっと息を吐き、いつも通り繰り返し鳴るように設定したままのアラームを止めておく。
目が覚めたときに隣にアルミンがいる、というのは初めてかもしれない。昨夜の乱れた姿からは想像できないほど無邪気な寝顔だ。確かに成人男子であるはずだが、時々信じられなくなる。
手にした携帯に気づき、ジャンはカメラを開いた。ジャンの隣で眠るアルミンの前髪を払ってカメラを向けた。天使の寝顔、とは自分で思って恥ずかしくなる。頭を抱えてうずくまり、そのまま横を向いてアルミンを見た。伏せられた髪と同じ色のまつげ、子どもっぽさを増す丸い鼻、喋り始めると止まらなくなる唇に口づけて、名残惜しいが起こさないように気をつけてベッドを出る。
ふたりとも休み、とはいえ、昨日はお互い仕事も忙しい日だった。体に疲れが残るほどではないにせよ、夜張り切ったせいもあって万全とは言いがたい。出かけないのも惜しい気もするが、だらだら過ごす休日も悪くないだろう。
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