言い訳置き場
言い訳を書いていきます。誤字の報告などあればありがたいです。 ※唐突にみゅネタややぎゅにおの外の人のかけ算が混ざるのでご注意下さい。 日常はリンクのブログから。
2013'09.05.Thu
「アルミン、今日は帰るんだろ」
「ん……うー、眠い。まぶたが上がらない。ジャンがキスしてくれないと起きられない」
「何言ってんだ」
笑いながらもうとうとしていたアルミンのそばに膝をつき、髪に隠れた頬に唇を当てる。ちらりとこちらを見た目は満足していなくて、髪をかきあげて頭を抱きながら改めてキスを落とした。
ジャンの部屋で夕食を食べた後、洗い物をしている間にアルミンはソファーで丸くなってしまっていた。帰る時間まではと思い起こさずにいたが、構った方が正解だったのかもしれない。アルミンの手が首の後ろに回され、ねだられるままに何度かキスを繰り返す。
「……ほら、明日1限だろ。送るから」
「もういっかい」
「馬鹿」
甘えるアルミンの額を指で弾く。つまらなさそうに離れていったアルミンはまだ眠そうでもあり、いつもよりもずっと幼く見える。流されてしまいそうになるが、優秀な学生をそそのかすわけにはいかない。
アルミンを助手席に乗せて夜の道を走る。アルミンの家に向かうのはもう慣れた道だが、まだ家族に会ったことはなかった。恥ずかしいから、といつも少し離れたところで降ろしている。
運転中もアルミンはかくかくと振動に合わせて頭を揺らしていた。きっとまた本を読んで夜更かしでもしていたのだろう。疲れているなら無理してこなくていいといつも言ってはいるのだが、少しでも顔を見たいと言うのでつい許してしまう。ジャンも嬉しいので強くは言わないが、こうも無防備な姿を見せられるとどこまで手を出していいのか考えてしまう。
いつもの場所に車を止めた頃にはアルミンはすっかり眠ってしまっていた。頭が傾いて窓に当たっている。途中でぶつけはしなかっただろうか。
「アルミン、着いたぞ」
小さく声をかけたぐらいではアルミンは身動きもしなかった。静かな寝息をたてて眠る姿に思わず頬を緩める。お互い仕事や学校があってなかなか一緒に眠ると言うことはできない。あまり見られない様子は貴重で起こしてしまうのが惜しくなり、シートベルトを外して身を乗り出す。
力なく投げ出された手を取ると、眠っているいるせいだろうがいつもより温かい。手を離して腿を撫で、こちらに向いた首筋に顔を埋めた。コロンも何もつけていないはずだがどこか甘い匂いがして、子どものようだと笑ってしまう。それがくすぐったかったのか、アルミンが薄く目を開けた。かすれた声がジャンを呼ぶ。
「着いたぞ」
「うん……」
「起きねえと連れて帰るぞ」
「……じゃあ、ジャンと一緒に帰って、一緒に寝る」
「してえなぁ」
アルミンの手がジャンの手に重なった。甘えるように鼻を寄せられ、至近距離で目を合わせる。まだ夢心地のアルミンを前に我慢できるほどジャンはできた男ではなかった。
「ジャーン、ん」
「あー、クソ」
唇をそのまま押しつけた。重ねた指先を絡め、キスを交わすと盛り上がってきてしまう。甘い声のこぼれる唇に軽く歯を立てた。緩くほどけた唇を吸うと舌先に誘われる。
「……ジャン」
「……これ以上は……ヒッ!」
「えっ?」
視界に飛び込んだ顔にアルミンから離れた。暗い窓の外に浮かんだ顔を振り返り、アルミンも悲鳴を上げる。ふたりの様子を見てその顔は離れていったが、ジャンの心臓はばくばくとうるさいままだ。
「な、何だ今の」
「……お……おじいちゃん」
「えっ!」
「うわぁ〜見られたぁ〜」
アルミンは顔を覆って足をばたつかせたが、ジャンはそれどころではない。焦って窓の外を見るがすでに影はない。
「うー、帰りたくない」
「そういうレベルかよ……」
「家には一応言ってはいるんだ、つき合ってる人がいるって……」
「……俺、挨拶した方がいいか?」
「いいよ!恥ずかしい!」
「でもな……」
「……送ってくれてありがとう、ジャン。今日は帰る」
「ああ……」
「……好きだよジャン」
柔らかい唇が頬に触れる。はにかんでアルミンは逃げるように車を降りていったが、ジャンはシートに体を沈めて深く溜息をつく。
「……あ〜……ちゃんとするか……」
男とはいえ、夜遅くまで息子を引き留めているのだ。アルミンは気にしていないようだが、ジャンにしてみればそうも行かない。
「……はぁ、なんだこれ」
まさか男にここまで入れ込むとは思っていなかった。最後に唇が触れた頬を撫でる。
「……帰したくねぇなぁ」
「ん……うー、眠い。まぶたが上がらない。ジャンがキスしてくれないと起きられない」
「何言ってんだ」
笑いながらもうとうとしていたアルミンのそばに膝をつき、髪に隠れた頬に唇を当てる。ちらりとこちらを見た目は満足していなくて、髪をかきあげて頭を抱きながら改めてキスを落とした。
ジャンの部屋で夕食を食べた後、洗い物をしている間にアルミンはソファーで丸くなってしまっていた。帰る時間まではと思い起こさずにいたが、構った方が正解だったのかもしれない。アルミンの手が首の後ろに回され、ねだられるままに何度かキスを繰り返す。
「……ほら、明日1限だろ。送るから」
「もういっかい」
「馬鹿」
甘えるアルミンの額を指で弾く。つまらなさそうに離れていったアルミンはまだ眠そうでもあり、いつもよりもずっと幼く見える。流されてしまいそうになるが、優秀な学生をそそのかすわけにはいかない。
アルミンを助手席に乗せて夜の道を走る。アルミンの家に向かうのはもう慣れた道だが、まだ家族に会ったことはなかった。恥ずかしいから、といつも少し離れたところで降ろしている。
運転中もアルミンはかくかくと振動に合わせて頭を揺らしていた。きっとまた本を読んで夜更かしでもしていたのだろう。疲れているなら無理してこなくていいといつも言ってはいるのだが、少しでも顔を見たいと言うのでつい許してしまう。ジャンも嬉しいので強くは言わないが、こうも無防備な姿を見せられるとどこまで手を出していいのか考えてしまう。
いつもの場所に車を止めた頃にはアルミンはすっかり眠ってしまっていた。頭が傾いて窓に当たっている。途中でぶつけはしなかっただろうか。
「アルミン、着いたぞ」
小さく声をかけたぐらいではアルミンは身動きもしなかった。静かな寝息をたてて眠る姿に思わず頬を緩める。お互い仕事や学校があってなかなか一緒に眠ると言うことはできない。あまり見られない様子は貴重で起こしてしまうのが惜しくなり、シートベルトを外して身を乗り出す。
力なく投げ出された手を取ると、眠っているいるせいだろうがいつもより温かい。手を離して腿を撫で、こちらに向いた首筋に顔を埋めた。コロンも何もつけていないはずだがどこか甘い匂いがして、子どものようだと笑ってしまう。それがくすぐったかったのか、アルミンが薄く目を開けた。かすれた声がジャンを呼ぶ。
「着いたぞ」
「うん……」
「起きねえと連れて帰るぞ」
「……じゃあ、ジャンと一緒に帰って、一緒に寝る」
「してえなぁ」
アルミンの手がジャンの手に重なった。甘えるように鼻を寄せられ、至近距離で目を合わせる。まだ夢心地のアルミンを前に我慢できるほどジャンはできた男ではなかった。
「ジャーン、ん」
「あー、クソ」
唇をそのまま押しつけた。重ねた指先を絡め、キスを交わすと盛り上がってきてしまう。甘い声のこぼれる唇に軽く歯を立てた。緩くほどけた唇を吸うと舌先に誘われる。
「……ジャン」
「……これ以上は……ヒッ!」
「えっ?」
視界に飛び込んだ顔にアルミンから離れた。暗い窓の外に浮かんだ顔を振り返り、アルミンも悲鳴を上げる。ふたりの様子を見てその顔は離れていったが、ジャンの心臓はばくばくとうるさいままだ。
「な、何だ今の」
「……お……おじいちゃん」
「えっ!」
「うわぁ〜見られたぁ〜」
アルミンは顔を覆って足をばたつかせたが、ジャンはそれどころではない。焦って窓の外を見るがすでに影はない。
「うー、帰りたくない」
「そういうレベルかよ……」
「家には一応言ってはいるんだ、つき合ってる人がいるって……」
「……俺、挨拶した方がいいか?」
「いいよ!恥ずかしい!」
「でもな……」
「……送ってくれてありがとう、ジャン。今日は帰る」
「ああ……」
「……好きだよジャン」
柔らかい唇が頬に触れる。はにかんでアルミンは逃げるように車を降りていったが、ジャンはシートに体を沈めて深く溜息をつく。
「……あ〜……ちゃんとするか……」
男とはいえ、夜遅くまで息子を引き留めているのだ。アルミンは気にしていないようだが、ジャンにしてみればそうも行かない。
「……はぁ、なんだこれ」
まさか男にここまで入れ込むとは思っていなかった。最後に唇が触れた頬を撫でる。
「……帰したくねぇなぁ」
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